十大主星の陰転と陽転について整理しました。
先ほど、星通りに生きず平凡に生きることを推奨するような印象を与えたとしたらそれはやはり誤りだろうと思ったので補足の意味を兼ねています。
これは私の感覚ですが、
自分の宿命に一致した生き方に向かうと、高密度、高次元の生き方や人間関係に恵まれるように思います。
例えば、「常識」ではNGなことも受け入れられるようになったり、周りに味方や応援が増えたりします。
困ったときには不思議と何か、誰かに助けられたりしますし、機会や出会いに恵まれるようになるように思います。
視点は高くなり物事の認知は精度を増し、主体的になります。
一方で、宿命との一致が緩慢で散漫な場合、
後手に回ったり手間取ったりと現象面でも緩慢に、散漫になるように思います。
当然、注意すべきタイミングには相応の注意を払い備えるべきではあるものの、
人生の充実を目指すならばやはり星の意味に忠実に生きたほうが良いだろうと思います。
ということで、十大主星の陰転と陽転、簡記バージョンです。
陰転している場合は、意識的に陽転のパターンに持っていくと良いです。
…..
貫索星は、陰転すると我が儘になり、「悪いジャイアン」みたいになります。
自分の周りの人と張り合い、エゴが目立ち、その我が儘が高じて失敗続きの人生になります。
陽転すると、自己が確立し、仲間の中の才能を認め統率し、危機に遭えば仲間を守る頼りがいのある人になります。
大きな組織の一部ではなく、自分が責任を持てる範囲で完璧にその役割を果たすようになります。
例えば、貫索星が巡る時期というのは独立して一国一城の主人となったりします。
石門星は、陰転すると策略を巡らせて、暗躍するようになります。
協調性を悪用し、自分のために人を使うので、恨みを買い、真に信用できる砦を作ることはできません。
陽転すると、陰に日向に人を支えつつ、目指すべきもの、守るべきもののためにたくさんの人を一致団結させていきます。
テーマを掲げ、人を集め、集のチカラで道を開いていく人になります。
鳳閣星は、陰転すると陰湿になります。
今を楽しむことができず、将来に対する不安によって行動するようになります。
神経質さが際立ち、表現・伝達は内向的となり、人生を楽しむより備えることに向かいますが実りません。
陽転すると、おおらかにのんびりと、人生を楽しむようになります。
未来に対する朗らかな安心感を持ち、開放的な表現・伝達に向かいます。
自分らしくあることに疑いを持ちません。
調舒星は、陰転すると批判的になります。
完璧主義を振りかざしてまわりを攻撃し、孤独な環境を引き寄せます。
ネガティブな孤独は苛立ちを生み、表現・伝達はエゴに満ちた辛辣なものとなりそれがさらに人を遠ざけます。
陽転すると、孤独をポジティブに使うようになります。一人の時間を自らの表現・伝達を研ぎ澄ませることに費やし、美意識に則った完璧なものを世に出していきます。
そこに人が集い健やかな人間関係に恵まれます。
禄存星は、陰転すると愛情や奉仕を下心をもってするようになります。
得になることに執着し、人に騙されたり投資に失敗したりします。
陽転すると純粋な優しさから人のために尽くすようになります。人のためになることに心底満足し、その姿にまわりの人は信頼を寄せ、人と財が集まって来るようになります。
司禄星は、陰転するとケチになります。
それでいて派手なものを好み、見栄からお金を使います。
場当たり的な消費が増え、金銭的にも対人関係的にも蓄積や継続が損なわれるようになります。
信頼信用を構築することができず、人生が頓挫します。
陽転すると「継続はチカラなり」の体現者となります。
長期間の継続に耐えうるよう人でもモノでも情報でもお金でも、綺麗に整理整頓して備えます。
そうした備えが人の信頼を得て、人生を開いていきます。
車騎星は、陰転すると自分の正義を振りかざし、まわりとの喧嘩や軋轢が絶えなくなります。
感情的に怒ったり攻撃したりするので、まわりから人がいなくなります。そうした状況を目の当たりにして苛まされたりします。
陽転すると世の中の正義のために戦います。
働き者になり、困っている人のために力を尽くします。そういう姿勢が評価され、英雄として尊敬を集めることもあります。
牽牛星は、陰転すると小心者になります。
虎の威を借る狐のように、権威にすり寄りブランドもので身を固め、短期的な名誉になびいて失敗します。本質的な役割からは遠いところで右往左往し劣等感が募ります。
陽転すると誇りを持ち、そのプライドに見合う自分であるために努力します。
まわりの評価を裏切らないために力を尽くし、そうした姿勢が品性品格を備えることにつながります。
名誉を見据えて長期的な努力をすることができ、その先において確実に名誉を手にします。
龍高星は、陰転すると支離滅裂になります。
裏付けのない浅い知恵で波乱混乱を招き、目的の定まらない放浪を繰り返します。
活きない知恵を振りかざし、短気になります。
その結果、怒りっぽくもなり、人が離れていきます。
陽転すると知恵や知識を自らの力で獲得し血肉とするようになります。
人に頼ることなく、実践と体験、そして様々な師を通して知恵知識を求めつつ自分の中でそれを統合していきます。
知識を現実世界で活用し、改良改革を重ね、創造し、真理に近づいていきます。
玉堂星は、陰転すると表面的な学びに終始します。正統な知識知恵に寄らず、根拠や背景なく判断するようになります。
「○○さんが言ってたから」のような身近な人の言葉を頼りにものを言ったりします。
陰湿になり、腹黒さが増し、ずる賢さが目立ちます。軽率さが出ることもあります。
陽転すると師に学び過去の事例や古典に学び、正統かつ伝統ある教えの体現者となっていきます。
その分野の第一人者となることもあります。
大人の見識と冷静さを備える、常識的かつ理性的な人物として一目置かれるようになります。
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