陰占の命式が、
陽干支ばかりの人は理想を描くのは上手ですが、現実感がなくて空回りしがちです。
一方で、
陰干支ばかりの人は現実的なしっかり者ですが、
リアリスティックすぎて小さくまとまってしまう傾向にあります。
※前に、ソニーの創業者である井深さんが、
「嫌なこと、大変なことはみんな盛田さんが引き受けてくれた」と言った話を書いたことがありますが、あの話です。
干支で構成される陰占は、
本人は自覚できないといわれます。
つまり、本人は無意識の行動や思考パターン、世の中に向かうときの精神のあり方などが示されているので、なかなかピンと来ないといわれることの方が多いです。
しかし、自分では自覚できないけれど、
他人から客観的に眺めていると良くわかるものでもあります。
※本人が自覚できるのは陽占のほうです。
そして陽占は、それぞれの方位の人からはにんしきできるもの認識できるものの、別の方位からは認識しにくいものでもあります。
(例えば、東に玉堂星があって西に車騎星がある場合、職場の人や友人などからはとても知性的な人に映り、闘争性はあまり見えません。)
陰占の話に戻します。
陰占は無意識の行動や思考パターンなので、
例えば位相法などは本人の意思に関係なく自動的にそれにまつわる事象や出来事が発生します。
半会の異次元融合とか害の不自然融合などは、
すべて自分の制御の及ばないところでオートマチックに起こるということです。
なので占い師的な観点でいえば、
位相法で過去の人生を一緒に振り返ったりすると、大変驚かれたり感動されたり…
算命学のすごさに感銘を受けてもらえたりします笑
さて、その潜在意識の陰占は、自分では自覚できなくてもそこには自分のパターンが現れているので、きちんと命式を理解し、その行動パターンや過ごしやすい環境や才能を発揮しやすい活動を選んでおくために使うととても有効に機能します。
陽占に比べると分かりにくいので、あまり興味を示されないところではあるのですが(そもそも自覚できないものであり)、知っておくと便利です。
ということで、
ひとまず一番分かりやすい十二支について簡単に書いておくので、参考にしてみてください。
子…現実的な世界における精神的な知性
丑…日常的な世界における物質的な引力
寅…精神的な世界における現実的な保守性
卯…現実的な世界における現実的な保守性
辰…日常的な世界における精神的な引力
巳…精神的な世界における精神的な伝達
午…現実的な世界における精神的な伝達
未…日常的な世界における現実的な引力
申…精神的な世界における現実的な攻撃力、実践力
酉…現実的な世界における現実的な攻撃力、実践力
戌…日常的な世界における精神的な引力
亥…精神的な世界における精神的な知性
ちょっと抽象的すぎて分かりません、と言われそうですが、
「精神的な世界」は理想やビジョン重視、
「現実的な世界」は功利(効果や利益)重視、
「日常的な世界」は自分の身近な世界重視、
と捉えていただけると理解の足しになるかと思います。
なお、よく使われる年支(例えば今年なら子年)というのは社会面における活動場所を示します。
月支は「月支元命(げっしげんめい」といわれ、自分のホームベースのようなもの。
人生のスタート地点ともいえるものでとても大切です。
日支は自分の人生における活動場所。
プライベートの活動場所ともいわれますが、その示すものが晩年であることを考えれば「自分の人生の役割を果たすための場所」といえるのではないかと思います。
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