天皇陛下のご寄付と徳を積むこと

天皇陛下が一億円のご寄付をされたそうです。
上皇陛下が天皇陛下に即位された際も、障害者施設などへ一億円のご寄付をされたそうなので、
天皇という晴れやかな地位にのぼられたことを寿ぐための慣習、「徳を積む」ということの一つなのかもしれません。

天皇即位のタイミングでは恩赦というのが行われますが、それが無形の徳だとすれば、
こうしたご寄付は有形の徳といえます。

確かに、
偉い人というのは相応に徳を積まねば足元が揺らぎます。
会社などでも社長昇格のお祝いなどはもらうものより振る舞う方を多く配分するのがしきたりですし、
もっと役職の低い、課長や部長などでも、その後順当に昇格していかれるような人は、課長昇格や部長昇格のタイミングでまわりに何かしら振舞ったりするものです。

これもある種の「ノブレスオブリージュ」のようなもので、
昇格した途端に偉ぶりだしたり権利ばかりを振りかざすような人は、その地位にある資格なしと自然が判断するのか早晩足元をすくわれたり、思わぬアクシデントの責任を取らされて立場を追われたりしますね。

その意味では、
企業文化として役職者が部下にふるまう習慣がある会社とか、
ベンチャー企業などで社長が部下にふるまう文化が根差しているような場合などは、
なんだかんだと言いつつも安定しているように思います。

ちなみに、
こういう寄付とかふるまうとかいうのは男性のほうが得意である傾向にある一方、女性というのは一般的にシブいというかケチというか、お金を手放すことに思い切りが悪い傾向にあります。

なぜなら、男性は陽、女性は陰なので、
男性のほうが長期的なビジョンや精神を重視し、目先の現実的な損得にある意味無頓着であるのに対し、
女性の方は目先の現実的な損得や利にさとく、長期的な物事の流れや効果に目が向きにくいためです。

もちろん、
みんながみんなそうだというわけではないですが、多くの場合においてその傾向はあり、
もしかしたら、女性があまり晴れやかで名誉ある立場、高い役職などにつきにくいのは、そういう背景もあるのではないかと思います。

なお、
男性にせよ女性にせよ、
陽干支がめぐる年というのは年の気というのが長期的なビジョンや精神性に向かう傾向にあるので、多かれ少なかれ、何かしら長期的な視野で物事を考えられる時期になります。
今年は庚子年なので、陽干支の年。
なので、とりわけ女性の人はこういうタイミングを捉えて、長期的な視野に立ち、まわりの人への寄付や還元というのをしてみても良いかもしれません。
そういう「ふるまい」というのは、足元を盤石にし、将来の明るい兆しにつながります。

こんな見通しの不透明な時期にお金を手放すなんて、
というのもごもっともながら、その不透明な時期に手離すお金に価値がある、という見方もあります。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA