男女平等ランキングで日本は過去最低の121位だそうです。
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO53440060X11C19A2EAF000
「今どき??」と思いそうなところですが、世の中の景気が良くなると既存の勢力が力を増すものなので、当然に既存勢力=男性のほうに軍配が上がるのは今の時代においては当然の流れといえます。
振り返れば、女性が活躍するのはいつも苦しいときとか不景気のときであることをご存じでしょうか。
女性解放運動の指導者であった平塚雷鳥が書いた『原始、女性は太陽であった』の文章が注目された1911年は、明治維新以来の経済危機の最中にありましたし、
日本の高度経済成長期といわれる期間の中でも「ウーマンリブ」という言葉に象徴される女性の生き方がフォーカスされたのは証券不況の最中でした。
近いところでは、女性社長としてトレンダーズの経沢香保子元社長やDeNAの難波元社長、アパホテルの元谷社長が注目を浴びたのも不況の真っ只中であったことを考えると、女性が注目されるのは不況期であることがよくわかります。
ここ最近、経済が上向いて以降においても、確かに女性社長や女性起業家の中には活躍している方はたくさんいますけれど、それでも不況期のような注目を浴びている人がほとんどいないことは周知のとおり。
子育てなどにおいてすら、ママ活よりも育メンやパパの育休のほうが大々的に取り上げられる始末であることを見れば、そういう時代だというのも納得いただけるのではないでしょうか。
これを算命学的に眺めれば、
景気の良い時代というのは陽の時代なので陽の性である男性が、
景気の悪い時代というのは陰の時代なので陰の性である女性が注目されるのは当然ということになります。
物事が進み動きをもつには陽の作用が必要です。
よって、
陽×陽=陽
陰×陰=陽
とならなければ社会は活性化しないため、必然的に、
景気の良い時代は男性が、
景気の良い時代は女性がフォーカスされるということです。
このことは、60干支を構成する干支がどれも陽干には陽支が、陰干には陰支が組み合わされていることにも顕れているとおり、古来それが自然の姿であり必然であるといえます。
私自身、男社会で働いているのでこのような男女不平等を黙って受け入れたくはないものの、一方ではそういう時代の流れに逆らってもあまり良いようにはならないだろうとも感じています。
反発を覚悟で書けば、
今のような時代は、無駄に男性と伍して働こうとするよりも、一歩下がって体力を温存し、その温存した力をもってできることを先ずやっておくのが良い時期だろうと思います。
あるいは、
陽の時代にあって陰の世界、多くの人に注目されないニッチな世界を目指せばまだ女性が活躍できる場所もあるかもしれませんが、
それすらも、今は世の中で華々しく取り上げられることはないという理解のもとでするのでなければストレスの種にしかならないかもしれません。
身もふたもないようですが、
時代の流れというのは厳然としてあり、それを個人の才能才覚でなんとかしようというのは土台無理な話。
そういう時代だという認識のもとで、上手に身を処すのが良いだろうと思います。
今は大人しく自分にできることを自分のできる範囲でやるのに向く時期。
女性にとってはそういう時期だと考えて、私の場合は算命学をせっせと学んでいる次第。
ちなみに、
「静はものを生み、動はものを育てる」
といわれます。
陰の時代に種をまき、陽の時代に発展するということもできます。
これをさらに発展させれば、女性が種をまいたものを男性が発展させるともいえるので、今女性にできることは、来たる日においてまく種の準備をすることだろうということもできるかもしれません。
※参考:『原典算命学体系』第5巻
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