新型コロナ騒動下にあって、感じていることが二つあると書いた、その二つ目です。
昨日は、この新型コロナ蔓延に伴う動乱・混乱に乗じて台頭してくる人たちが出てくるだろう、
そして彼らが世界の旗手となるだろう、ということを書きました。
この「台頭」という言葉は、時代論における「庶民台頭期」につながります。
時代論の復習をします。
時代論は、憲法施行年から起算して10年ごとに時代が変遷するという考え方です。
流れは次のとおりで、この5つの時代が繰り返し流れていきます。
動乱期
教育期
経済確立期
庶民台頭期
権力期
動乱期というのは、文字通り国全体が動乱の世界となる時期、
教育期というのは、動乱が続く中で象徴的な大事件・大災害・大事故などが起こり、そこから学びを得て国民の意識転換が起こり平和期に向かう時期、
経済確立期というのは、平和期の初期段階において既存のお金持ちや既存の権威など、既存社会の牽引者であった人たちが大衆に先んじて経済及び平和を確立させていく時期、
庶民台頭期というのは、既存社会の牽引者が作った社会において、既存社会の牽引者に成り代わって庶民が台頭し、牽引者となっていく時期。
権力期というのは、台頭した庶民がかじょう暴走し、乱痴気騒ぎになった国の秩序を正すために大衆が権力者の出現を望むようになり、権力者が国を締め付けていく時期、
…のことです。
興味のある方はぜひ歴史年表を振り返ってみていただければと思います。年表を俯瞰すれば、くっきりその時代の流れを見ることができます。
さて、ここまで読んでお気づきの方もいると思いますが、
時代論でいえば現在は、は2020年。
2017年からスタートした経済確立期にあたり、2027年からの庶民台頭期につながる時期にあります。
繰り返しになりますが、経済確立期とは、教育期における大事件などによって人心が一つの学びを得て方向転換をした後に、まず既存のお金持ちや大企業、既存の権威ある人たちが主導して経済を確立いく時期のことで、
日本でいえば、東日本大震災により多くの人たちが大切なことを学び、それにより方向転換をし、その後、既にお金持ちであった人たちや大企業がまず豊かになりました。
実際、2011年以降、ほぼ一直線に既存の巨大企業が大きな収益を上げ、内部留保を増やし、彼らにとって盤石な基盤をつくることによって、日本全体の経済基盤を確立してきましたね。
これについて、
現在が経済確立期にあるのに、私は先日来、この新型コロナ騒動下にある状況は動乱期のようだと繰り返している、それは矛盾ではないか?
と、思われる方もいると思うのですが、
なぜ経済確立期にかって動乱期的なことが起こるのか?
…といえば、
経済確立期において大資本、大企業、既存の権威が経済を確立した後には、庶民が台頭せねばならず、
社会の牽引者、プレイヤーの交代が起こるためには、動乱的なことが起こらねばならないからです。
つまり、現在の新型コロナ騒動いうのは、既存の牽引者、既存の社会から、新たな牽引者、新たな社会への一つの転換点なのだろうということ。
歴史を振り返れば、
明治憲法下における経済確立期においては第一次世界大戦が起こり、経済の担い手が大きく変わりました。
日本国憲法下における一度目の経済確立期にはベトナム反戦運動、70年安保闘争などへにより社会主義への反感が強まったことにより、新たな経済の担い手が台頭しました。
現在は日本国憲法下における二度目の経済確立期にあり、おそらくここで経済の担い手が大きく変わっていくのだろうと思います。
しっかりとこの変化の渦中にあってその渦から逃げるのではなく、
渦のど真ん中を目指して台風の目の中心のような晴れ渡った視点を得る必要があるのだろうと考えています。
念のためですが、
コロナの渦の中を目指すのではなく、変化の渦の中心を目指す、ということです。
その渦の中心から見える世界について歴史にヒントを探すなら、前回の庶民台頭期であった1977年から1986年における日本を振り返ってみるとよいかもしれません。
◆以下お知らせです◆
noteの4月第3週分を公開しました。
https://note.com/kinugyokutoan
内容は以下のとおりです。
なお、サークルは有料ブログみたいな使い方をしていますが、こちらも一日一投稿以上で運営しています。
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