ジャック・ウェルチ。
1981年から2001年にかけて、ゼネラル・エレクトリック(GE)社の最高経営責任者を務め、そこでの経営手腕から「伝説の経営者」と呼ばれた人。
私が就職活動をしていた時期は神様みたいな存在で、そのご著書を何冊も読みました。
派手なリストラによる企業再建と、強引なM&Aによる企業成長の先駆者でもあり、最近は、表立って称えるような声は聞きませんが、経営者の中には「隠れウェルチ」がまだまだけっこういたりします。
ふと思い立って命式をみてみましたら、
準鳳蘭局で刻線ゼロ、宿命中殺はありませんが全柱異常干支の人。
さらにいえば、天干連珠格、水性地支一気格もあります。
こういうパキッと突き抜けた人だからこそ、企業再建のために多くの人を犠牲にするような、ある面では残忍のもいえる振り切った経営者になれたのだろうと思います。
ちなみに、
この人が頭角を出し始め、37歳でGEの部長、42歳で副社長にまで登ったその時期というのは大運がすべて半会となるタイミング。
地支に同一支が並ぶ人は後天運に恵まれるとこういう飛躍をするということがよく分かります。
さらに、
44歳で副会長、46歳で同社史上最年少のCEO会長に就任し、66歳でまで20年(1981年から2001年)もの長きにわたりトップに君臨できた時期というのは変剋律大運と大運天中殺が重なり、
この時期、
フォーチュン誌で「20世紀最高の経営者」という名誉と、最高時の年収は94億円といわれる財を得ているところを見ると、
その命式を遺憾なく発揮し、さらには変剋律大運、大運天中殺を見事に陽転させた人でもあります。
面白いな、と思ったのは、
この最大飛躍の20年間が4柱異常干支のタイミングであったこと。
一般的に、異常干支が4柱並ぶと命の危機とすらいわれるのですが、そのタイミングで飛躍と名誉と財を壮大な規模で手に入れていることに驚きました。
変剋律の大運というのは異常干支が二連、三連でめぐる大運をいい、ウェルチの場合は44歳から壬午、54歳から辛巳がめぐるので、全柱異常干支のウェルチにとっては異常干支が4柱並ぶ時期でもあります。
異常干支4柱は、
私の父が他界したときの条件でもあるのですが、異常干支の命式をその常ならぬ在り方をもって生きる人にとっては大きな飛躍として活かすことができるのかもしれないな、と感じた次第。
(もしかしたら天干連珠格に助けられたかな?)
なお、54歳からの20年は大運天中殺がめぐるので、実際にはその重なりから大運天中殺が後ろにずれて恐らく44歳からの40年、ただいま現在ウェルチが84歳なのでちょうど今年まで大運の天中殺の中にあるということになります。
現在のウェルチの様子は分かりませんが、変剋律大運、大運天中殺の壮大な宇宙のなかで成し得た飛躍の幕引きを上手にしておかなければあるいは、と思います。
それにしても、
やはりこういうパキッとした命式の人は、
平凡とか普通とか、穏やかな幸せなどを目指してはいけないんだろうと思います。
天国か地獄の二者択一、
平均を生きることは許されていないのだと思います。
先日、完全格で刻線ゼロの人は自分の向かうべき道を選ぶことに迷いも躊躇も悩みもないようだということを書きましたが、
これは逆にいえば自分の向かうべき道以外には向かうことができない人でもあるのだと思います。
自分の向かうべき道に向かえば天国、
自分の向かうべきではない道に向かえば地獄。
そのどちらかの道しか許されず、さもなければ淘汰の危機にあうということなんだろうと思いました。
以下参考ですが、
2005年、「自分にとって最も大切なこと」を問われてウェルチは、
「今の私にとっては、教えること、学ぶことでしょうか。お金はそんなに大切じゃないですね。教えること、学ぶことは私にとっては相当重要です。学びのプロセスは好きですし、働いていた頃より家族思いになってよかったとも思っています。与え返すということが好きなんですね。今はニューヨークの学校で教えています。好きですね。」
と、答えています。
帰星が龍高星の人らしく生きていることが伝わってきます。
参考:https://logmi.jp/business/articles/84159
※命式は例によってセラファムさんのアプリです。
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