対冲、仮想敵を必要とする人

最近気付いたんですが、
対冲を命式の中に持つ人というのは、
常に「仮想敵」の存在が必要な気がします。

 

「敵対する何か」あるいは「誰か」の存在、
いわゆる「対立軸」の存在があって初めて自分がはっきりしてくるとでもいうか。

 

もっと平たくいえば、
「敵対する何かや誰か」を意識することで俄然元気になる、何かしら役に立つことができる、みたいな。

 

身強身弱の別によって、
それが攻撃的になるか内向的になるかは別れるものの、
どちらにしても何かしら対立軸の存在があることで自分らしくなる=安定するように思いますがいかがでしょうか。

 

そもそもですが、
人が最も元気になり、
持てる才能を遺憾なく発揮できるのは命式にある気の姿のとおりに在るときなので、
名式の中に対立した気である対冲を持っていれば、何かしら対立する存在があってはじめて「命式どおり」になるわけで、
命式どおり=自分の型どおり=自然の姿
になれば、元気になるのは当たり前といえば当たり前かもしれません。

 

なお、「対立」というと車騎星を思い浮かべる方も多いと思いますが、
車騎星の場合は「戦う精神」が求められ、
対冲の場合は「現実における戦い」が必要であるように思います。

 

前に、
車騎星は正義のために戦うのがその役割ではないかと書いたことがありますが、
これは、車騎星は命式において自分が他者に剋される気なので、それに立ち向かう形でその役割が発揮されるからです。

 

一方、
対冲の場合は、それが地支の相剋なので、
「気」が現実として現れます。
つまり、現実の行動や現実の在り方における「対立」必要で、
役割の如何に関わらず(=陽占の星の如何に関わらず)、
何かしら現実世界における対立軸を得て、
その対立軸に現実世界において対峙することによってその気を消化できるということだろうと思います。

 

この対立は、
外からやってきたように見えたとしても、
対冲を持つ人はその対立を自らが「気」として持っているので、
恐らくは一生懸命避けたり解消したりしようとしても、それが消えてなくなることはありません。

 

そうしてみると、
世の中、喧嘩はダメですよ、仲良くしないとダメですよ、といわれますが、
対冲がある人というのは誰かしら、あるいは何かしらのものとガチンコで対立する必要があり、
世間一般の常識を間に受けていては、
元気に才能を発揮することもできず、安定することもできないということになります。

 

ともすれば、
平穏を求めて対立を解消したのに、より大きな対立を呼んでドツボにはまる、ということにもなりかねないような。

 

ちなみにこれは、
どこかしら、何かしら一人あるいは一つのことにおいて対立すればよく、
自分を取り巻くすべてと対立する必要はないようです。

 

言い換えれば、
対冲のある人は、
何か一人かひとつ対立軸を持つ必要があり、
そのうえで、その対立する人や要素を許容する必要があり、
対立を解消したり対立する人や要素から逃げ出したりすると、
新たな対立を呼ぶことになるということでもあります。

 

嫌いな人は嫌いなまま放置し、
苛立つ何かは解消しないまま置いておく。

 

そんなふうに「仮想敵」を置いておくことで自分が元気になり、それ以外の世界が円満になるので、
上司や友人に苦言を呈されたとしても、
それは自分にとって必要なことだと割り切ることが大事なんだと思います。

 

なお、対立を放置するのは何となくストレスフルに思えますけれど、
多分対冲のある人はそういう対立をそれほどストレスには感じないのではないでしょうか。

 

対冲の人というのは、むしろそういう対立する人やことを「仮想敵」として、彼らに打ち克つとかそれらを克服するとかいう目標を得て発奮するような気がします。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

4 件のコメント

  • 連投失礼します。
    私は中心星が禄存星のせいか戦争や苛めの無い平和な社会であったらいい、とか皆と仲良くなりたいと幼少の頃から思ってましたが、実際は真逆で常にライバルや天敵がいて心休まる事のない幼少青年時代を送りました。職場では今もハードですね。常にライバルには恵まれてるかも。(苦笑)
    私が母や兄弟の他、友人や仕事仲間と難がある寅卯天中殺である事もあるけれど、この記述の対沖持ち仮想的必要説で更に納得しました。それで最身強パワーを発散してたのかな?
    逆に年齢差の離れた人達や外国人とはまるで同年齢の友人のような本来的な友人関係になる人が多く、これも寅卯天中殺の影響だと思ってます。
    仮想敵を必要とする・・・。世界の国ではアメリカ合衆国が真っ先に頭に浮かびました。

  • そうかも✨変わり者と思われるますが、イキイキします。どんなお薬より効き目大❗️
    従星が天将だから尚更でしょうね😁対沖ない人は人間関係に苦労しやすいとも判定できるかな⁉️私個人の解釈です🙏

  • 紅虎さん
    返信が遅くなりました。
    「みんなと仲良くなりたい」は、多分日本のマス教育下で育った子供であればほぼみんながそう思うのだろうと思います。
    私もそうでした笑 
    しかし西方対冲もありことごとく円満関係にはいかない人間関係を紅虎さんと同様に経験しています笑
    まぁ、対冲を消化できる存在がいれば、他の人間関係は割と円満にな?ことに気づいて以来、一人は「捨て駒」として対立をキープしているので今はそれほどではありません。
    年の離れたひととか外国人というのは、算命学的にいえば逆縁の相手といえるので、通常の対冲とか中殺の現象に引っかからないのかもしれないですね。
    アメリカ、そうですよね!
    書くか迷って書きませんでした笑
    察してくださってありがとうございます!

  • くろねこさん、返信が遅くなりました。
    対冲は型なのでその在り方や関係を作れれば、普通の人と同じに過ごせるように思います。
    対冲がなければ人間関係は円満か?といえば、そうも言えるかもしれませんが、対立からしか生まれないものもあるので、その意味では対冲があるほうが奥行きと深みが出てくるともいえるかもしれません。
    相性しかない命式は、あらゆることが自然体ですが、その自然体が世間的に常に受け入れられるのとは別だというのと似ている気がします。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA