前に鳳閣星について書いたこと、
こちら:https://kinugyokutoan.hatenablog.com/entry/2019/11/08/002736
…について、
以下のようなコメントを頂いたことについて、割と汎用性のある内容だと思ったのできちんと書いておくことにしました。
…..
(前略)
(鳳閣星の大運は)確かに楽しい十年間でしたが仕事の星を制圧するためか働き盛りの時期にこの星が回ると必ずしも吉にならないかも。
特に男性の場合、官殺は子供の星でもあるので官殺を抑える鳳閣星があると子供にも縁遠くなる可能性もありかなと。
また財運についても巨万の富を得るためには一時的であれ巨万の借金を背負うリスクも関わるのではとも思うので、そこそこの財産を作れば幸せなのかなって思います。
…..
これについて、
確かに一般的に鳳閣星は働き盛りの時代には回らない方が良いといわれます。
働き者の星である金性の星(車騎星、牽牛星)を火剋金と剋すからです。
とはいえ、
鳳閣星はおおらかに自分の自然体の欲求に向かえるので、今のような時代、『LIFE SHIFT』に象徴されるような自由な生き方が推奨される時代にあっては、
そのおおらかに健やかな在り方に向かうことができる鳳閣星は悪いものでもないかな?と感じたりもしますがどうでしょうか。
私は東と北に車騎星があり、
20代から30代の前半は毎日深夜まで働くような生活をしていたのですが、
鳳閣星の大運に入った途端に仕事一辺倒だった生活から一変して彩り豊かな生活になりました。
人間関係や趣味遊びの世界が広がり、
自分にとって心地よい生活環境を整え、
無理をすることなく健やかにあることができるようになった気がします。
車騎星が多めだとそれを調整する鳳閣星はとてもありがたいように思います。
もちろん、車騎星と鳳閣星の火剋金をつなぐ土性(禄存司禄)的なあり方を取り入れる必要はあるわけですが、
それでも鳳閣星のおかげで、
「人間らしい生活ができるようになったなぁ」
と、個人的にはありがたく感じるところ。
『鳳閣星の大運は、最大にその星を燃焼させることができれば、司禄星を凌ぐ財運に恵まれるといわれます。』
ということについて補足すると、
仕事というと官性の星(車騎牽牛)なわけですが、
車騎牽牛を含む現実星の収入というのは割と現実の枠組みに縛られます。
一方で、精神星(鳳閣調舒、龍高玉堂)の収入というのは現実の枠組みに縛られないのである意味青天井、常識を超えることもあり、その意味では鳳閣星を含む精神星の時代の方が莫大な収入につながることもまたあります。
だからこそ、
鳳閣大運の財は司禄大運の財を凌ぐことができるということです。
また、禄存星は先に投資(支出、借金などを含む)があって財が巡る仕組みですが、
鳳閣星の場合はその前提を必要としません。
鳳閣星の財は、
本来の自然体の自分、宿命通りに素直に生きる姿を世界に伝えていくことで莫大な財産が流れ込んでくるというのがその仕組みで、
いってみれば表現本能・自然体という要素を完全燃焼した先に莫大な財があるということだろうと思います。
財が流れ込んでくることが必ず幸せにつながるとは限りませんが、
それは巡る星が守護神か忌神かによる部分が大きいように思いますし、
そうでなくても、火を土に洩らすように、鳳閣星で得た財を社会に還元していくことで健やかにあることはできるのではないかと考えます。
まぁ、男性にとっては確かに良い面ばかりではないというのも確かにそうかな?
という気もしますが、
「男性はガツガツ働いくもの」とか、
「子を残して家系を継承させていく」とかいうことを前提としないような場合は、
あまり気にしなくても良いのかな?という気もします。
なお、上記のように色々と書いてはみましたが、
やはり基本的には「働いて世に出ていく」ことを目指す場合、鳳閣星のマイナス面である怠け者の要素は良いようには作用しません。
しかし「働いて」世に出るのではなく、
何か「鳳閣星的なこと」で世に出るのあれば別の話なので、
壮年期に鳳閣星が巡る場合は、一般的な労働ではなく「鳳閣星的なこと」にフォーカスして生きるのが望ましいのではないかと思います。
それが「途方もない財」につながることもありますし。
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