先日、久しぶりに会った友人が、
「幸福学っていかにも西洋的だよね。」
と言っていて、なるほど、と思いました。
なんていうか、
西洋における物づくりが問屋制手工業から工場制手工業、そして工場制機械工業に向かったのに似て、
人間の幸福を個々のものから幸福の統一概念を定め、その概念を万人に当てはめていこうとする感じが確かにとても西洋的。
ちなみに、
幸福学では「幸せの4因子」なるものが存在するそうです。
以下引用
…..
1つ目が、「自己実現と成長」の因子。夢や目標ややりがいをもち、それらを実現しようと成長していくことが幸せをもたらします。
2つ目が「つながりと感謝」の因子で、人を喜ばせること、愛情に満ちた関係、親切な行為などが幸せを呼びます。
3つ目は、「前向きと楽観」の因子。自己肯定感が高く、いつも楽しく笑顔でいられることは、やはり幸せなのです。
4つ目に、「独立とマイペース」という因子があります。他人と比較せずに自分らしくやっていける人は、そうでない人よりも幸福です。
…..
算命学の陽占の星に置き換えれば、
1つ目は車騎牽牛(実現)、龍高玉堂(成長)
2つ目は禄存司禄(愛情感謝)と石門(つながり)
3つ目は鳳閣(前向き楽観)
4つ目は貫索(マイペース)
孤独を好む調舒星はどこにも入らないんじゃないかという気もしますが、あえて入れるなら4つ目あたりでしょうか。
※幸せの4因子の説明はこちらから引用
https://www.recruit-ms.co.jp/research/2030/opinion/detail29.html
ちなみに、東洋思想をベースにしている算命学では、その星を持たない人はその星に対応する幸せを得てもそれほど幸せや満足感を感じることはないといわれます。
例えば、
禄存司禄を持たない人は、
人を喜ばせることとか愛情に満ちた行為にそれほど価値を置かない傾向にありますし、
貫索石門を持たない人は、
人とのつながりや人間関係にそれほど興味は向きません。
司禄星は楽観ではなく不安をベースにした価値観を持ってこその星ですし、
牽牛星は「自分らしく」より「権威名誉」とか「立場役割としての在り方」のほうが人生における優先順位は高かったりします。
なお、私の場合、木性や土性を持たず、金性が強いので、
積極的に「友人」を求めていくことはあまりなく、役割や尊敬をベースにした関係が結果として「友人」になることが多くなりがちですし、
その関係も、「愛情」とか「和気藹々」より、「役割をきちんと果たす」とか「何か実現したいことのため」という関係になる傾向にあります。
私にとっては、
それが幸せであり自然な感じ。
西洋の「幸福論」という画一的な見方というのも、たくさんの人を対象にする場合は便利なものかもしれませんが、
個々人の個別具体的な「自分の幸福」というのはまた別である、ということを認識しておくことは大事なように思います。
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