禄存星のウラの話

禄存星の「ウラ」の話を書きます。
先日は水性の星の「ウラ」を書きましたが、
禄存星や水性の星を持つ人への攻撃ではありません。

 

ときどき、
「あれは私のこと??」
と訊かれるので、予め。

 

禄存星というのはとても親切な星なのですが、ときどきそれがtoo muchになったりして(感じられたりして)、その星を持たない人から見るとなんとも居心地の悪いような違和感を感じることがあります。

 

そこでその人にそんな親切をするの?
とでもいうような。

 

例えば、
いじめられっ子に優しくできるのは禄存星ですが、
彼らはいじめられっ子を呼んで優しくした挙句に壇上に上げてしまうようなことをしたりします。

 

いじめられっ子にしてみれば、
呼ばれて輪に入れてもらうまでは有り難い話なのですが、
壇上に上げられて冷たい視線が突き刺さるような状況はありがた迷惑なもので、
結局、禄存星はいじめっ子からもいじめられっ子からも疎まれる、
ということになったりします。

 

禄存星というのは、
実は本質的に光らせることがとても難しい星です。

 

というのも、
土性の星というのは、五行の中心をなす星なので、他の4つをある程度光らせることができないと、その土性の星が本質的に光ることはないからです。
(その意味では司禄星も同様ですが、禄存星は陽の星なのでパキッと出ます)

 

つまり、
あらゆる方向に目端が効いて実行力も伝達力も知性も備えた上での親切でなければ、
どこか不自然な、アンバランスな親切や愛情になりがちです。

 

愛情の星、財の星といわれたりしますが、
愛情やお金というのは偏ると、他のどんなことよりも厄介なことになるもので、
その分、取扱いが難しいともいえます。

 

まぁ、世の中を広く捉えれば、
そういう偏った親切によって成り立っている面もあり、必ずしも悪いとばかりはいえないのですが、
より狭い世界、小さな組織、小さなコミュニティなどでは、煩わしげに扱われたりもします。

 

その意味では、
なるべく広い世界、
広い人間関係においてであれば、
「総論賛成🙋‍♀️」的に歓迎される傾向もまたあるので、禄存星のある人は、なるべく広い世界に向かうのが良いように思います。

 

他の星にもいえることですが、
その星を持つということは、
その星の善悪禍福の両面を持つということなので、
財の星であれば財の喜びを得られる一方、
財の苦しみもまた内包していますし、
愛情の星であれば愛情に満たされる可能性と同時に、愛情に苦しむ可能性もまたあります。
(いわゆる凶運の局などを見れば意味がわかるかな、と思います。)

 

よって、そのネガティブな面をいかにポジティブに見せられる、受け取られる環境を選ぶか、その環境を作るかが運命改良の秘訣です。

 

禄存星であれば、より広い世界、より広い人間関係というのがその環境なんだろうと思います。

そしてそういう広い世界に向かう愛情は、
時としてより親密な関係にある人にとってはちょっとさみしく感じさせたりすることがあるということを念頭に、きちんとその大事な人をケアすることも忘れずに。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

6 件のコメント

  • こんにちは。禄存司禄過多の人。私の周りに数人いるのですが、自己評価が低い人がちらほら。こちらがほめまくっても「そうでもないよ〜」と永遠に言うので、こちらは永遠に褒めなくてはいけない始末。お世辞で言ってもへり下るから、また褒めなくてはいけない。どこまで褒めねば満足するのか?疲れる事が多く疎遠に…悩みを聞いてアドバイスしても「だって、だって」とウジウジ。何を提案しても聞いて終わり。実行しないで悩むループ。疎遠になりました…

  • さりゆさん、コメントありがとうございます。
    なるほど、禄存星は優しすぎる傾向もありますが、そんな風にも出るのかもしれないですね。
    褒めずに過ごしてみてはどうでしょう?
    あるいは、何かお願い事をしたりすると、喜んで協力してくれたりするかも。

  • 先生!やっとフニオチです。優しすぎるが故に、褒められて自分が上位に立つ事で相対的に私が下がる(実際にはそうではないのに)事を恐れて、私が可愛そうだから褒められた事を頑なに認めないのかと。いやいや、それは私に対して間接的に哀れんでるので逆に失礼。だから何となく不快に終わるのかと…男性でも、ボクがこの子を振ったら可愛そうだから、と誰でも彼でも愛してるといって何股もかける人。本人は優しさだと思っているけどその優しさたるやかなり残酷。納得しました!

  • もしかすると、居心地の悪いような違和感や、親密な関係にある人は、ちょっとさみしく感じる、そこでそんな人にやさしくするの?永遠に褒めないといけない始末、というのは
    禄存星は引力本能で、相手を無意識のうちに剋して
    相手に魅力を感じさせるように振りまいたり
    その過程で財を奪い取っていくので
    どちらかというと、いじめっ子の星、ということではありませんか?
    なんか壇上の話とか例えにしてはすごいな、って感じましたが
    返信されてる文章の優しすぎるとかは、私的には、解釈に違和感を感じます。周りにそういう方がいるということかもしれないですけれど・・・
    陽転?してれば、そういうふうにプラスの面が多く出るのだと解釈ができるとは思いますが、私個人的には禄存星の本質は上記の捉え方をしてました。前に読んだからもありますが。
    個人的には やさしくできる、とかは調舒星のほうがしっくりきます。

  • さりゆさん
    コメントがひどく遅くなりました。
    禄存星ってなんとなく「みんなに優しい」ので、個人的な関係を築く関係だとときどき微妙?ということってありますね笑
    しかしまぁ、それが禄存星の性質なので、それを折り込んでおくと良いように思います。

  • なかいしさん
    返信が遅くなりました。
    禄存星は一対一の優しさではなく自分対他者の他者全般に向けた優しさだと思うんですよね。
    なので、「大勢のうちの一人」として扱われることが不快な人は、それをもって「いじめっ子」という受け取り方をするかもしれません。
    調舒星の優しさは、とても親密でこちらは一対一なので、個人的な関係を構築したい、ある種排他的な優しさを望む人は調舒星のほうが優しいと感じるかもしれませんね。
    ただ、おそらく客観的に、総論的に「優しい」と評されるのは禄存星だろうと思います。
    「壇上にあげる」は、実話です笑

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