ちょっとセンシティブなことを書きます。
お子様がおられる方、特に受験生がおられる方は閲覧ご注意くださいませ。
さて、こういうことを言うと身もふたもないのですけれど、
子供というのは基本的に、「カエルの子はカエル」であって、トンビが鷹を生むことというのはあまりありません。
だいたいは、親が通った道を子供が歩むのがふつうであり、そこから大きく乖離することはありません。
よって、子供をいい学校に入れようと一生懸命になる親というのが多くおられますけれど、
その多くは、だいたい親と同じくらいのところに落ち着くのがふつうであり、
放っておけば同じくらいのところに落ち着くのに、
時間とお金と労力を、最大限費やして子供を「より良い学校へ」と頑張るのは、もしかすると「骨折り損のくたびれもうけ」ということもありますね。
もちろん、
時間とお金と労力を、最大限費やした子供がより良い学校へ行く、ということもあります。
けれど、その「より良い学校」へ行った先に、「より良い人生」に向かうかといえばそれは別の話。
だいたいにおいて、
人生を平均してみれば、親子というのは同じくらいのところに落ち着くのがふつうです。
そうはならないケースというのももちろんあります。
天中殺において非継承運だとか、中殺があるとかいう場合には別の方向にいくものですし、
親子の関係においてシーソーになる場合にはどちらかが犠牲になるといいうこともあるもので、
「だいたい」の範疇を外れる親子というのも多くおられます。
けれど、そういう場合もだいたいは、親子を足して二で割れば、とんとん、みたいなことになるものであったりします。
生まれた家より大きく発展する、
生まれた家より大きく没落する、
というのは、異常事態であり、そういう異常事態が幸せかどうかというのはまた別の話であろうと思います。
子供が生まれた家より大きく発展し、そういう異常事態を乗り越えて幸せになる、というケースをみていくと、
共通するのは「子供が自分の足で立っている」というケースです。
自分のことは自分でする、
自分のことは自分で決める、
自分の人生は自分で選ぶ、
そういうケースは、あまり歪みがありません。
ちなみに、「自分で決める」というのは、「親の意見」はもちろん、「世間一般の意見」「教師の意見」を含めて自分以外のものに振り回されない軸を持っている、ということで、そういう場合には、歪みがあまりないように思います。
そして、そういう子供の親というのは、塾や勉強よりも、情操教育のほうに力を入れているなと思いますがどうでしょうか。
情操教育とは、道徳的,芸術的,宗教的などの社会的価値をもった高次な感情ないし意志を養うための教育のこと(コトバンクより)。
算命学では、家庭で学校の勉強をすることを推奨しません。
算命学では、
学校で学ぶ勉強、塾で学ぶ勉強というのは「国家教育」に属す勉強であり、
家庭における情操教育というのは「民族教育」に属す勉強ということになるのですが、
これをきちんと分けて、それぞれがそれぞれの本分を守って子供に教育をしているようなケースというのは子供は穏当に成長し発展します。
昨今は、子供の在り方や人間性、いじめや万引きなどの問題についてまで学校で教育すべきだという親が多くおられます。
一方、家庭で朝から晩まで塾の勉強をさせる親というのも多くおられますけれど、
こうしたことは、そもそも本分を逸れているのであって、これこそが最近の子供に起こる問題の元凶であろうと思います。
このあたり、しっかりきっちり分けて、学校と親がそれぞれにその本分を果たしていくのが望まれる姿と思います。
ちなみに、親に大きなコンプレックスがあって子供の教育に必死になるケースというのもありますが、
こうした自分の不足を補うために、子供に期待をかけるようなのは、最も大きな歪みを生みます。
親が子供に期待をかけ、子がその期待に応えていく、というのは美しい話ではありますが、
世の中で活躍しているそういう事例にあてはまる芸能人やスポーツ選手をみていると、どうかな?と思いますがいかがでしょうか。
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