父の命日、無形の存在をくっきり感じるようになったことについて

本日は父の命日でした。
父が他界したのは平成25年、7年前のことです。
「七回忌」というのは、他界した年を一年目と考えるので、他界してから六年目の昨年執り行いました。
よって、今年は割と静かな命日でしたが、それでもお彼岸だけあって、お墓はとても賑やか。

賑やかなで華やかなことが好きだった父のことなので、
自分の命日に人がたくさんお墓にいることを喜んだのではないかと思います。

お彼岸に亡くなる人は、「天寿を全うした、良い人生を送り、さまようことなくあの世に行ける」といわれているそうですが、
65歳で他界した父が天寿を全うしたかは別にして、様々に活躍し満足の人生であったであろうと思っています。

実家の近くにお墓を建てたので、ほぼ毎月お墓参りをしています。
そしてその際は、必ず霊園で置いてくださっている仏花を買ってお供えしているのですが、
本日、お花を選びに行ったら、一つだけ艶やかなピンク色の鶏頭の花が入ったものがあり、
いかにも父が好みそうな華やかさだと思ってお供えしてまいりました。

調べてみれば鶏頭の花言葉は「男のおしゃれ」「気取り」「風変り」とあり、調舒星が強く美意識が高かった父にはぴったりのお花でした。
調舒星というのは他人からは理解されがたいということを昨日書きましたけれど、

父の美意識というのも、それがとてもおしゃれで、ときに気取った感じで素敵だったのは間違いありませんが、
確かに分かりにくさがあり、見ようによっては風変りだったかもな、と思ったりしました笑

さて、「お花を供える」ということは、仏教の実践徳目である波羅蜜の忍辱に通じるそうで、
自然界の厳しい環境に耐えてようやく咲く姿、備えられた後も耐え忍んで咲き続ける姿から、
「人間の仏に対する修行(忍辱)の誓い」として花を生けるとされているそうです(Wikipediaより)。

そういう難しい意味を知っているわけではないと思いますが、
母がお仏壇にもお墓にも、お花を切らさずにいてくれることには本当に頭が下がります。
ありがとう。

神社においてお賽銭をするとか、お札をいただくにあたってお金を奉納するとかいうのと同じように、
仏さまにお花をお供えするというのはとても大切なことであるように思います。

お金というのはエネルギーですが、そのエネルギーを無形の存在に届けるという意味ではお金でもお花でも同じで、
その意味では、お金やお花のみならず、無形の存在に向けてエネルギーを届けられる何かであればそのカタチは問わないのだと思いますが、
何にせよ、無形の存在にエネルギーを届ける、という行為は、
日ごろ有形の世界で生き、有形に偏っているバランスをとるうえでは必要なのだろうと考えています。

無形の存在に、お花を供える、お金を奉納する、ということを習慣的にするようになって思うのは、
無形の存在に耳を傾けられるようになった、無形の存在の声に気づきやすくなったという点です。

これは、霊感があるとか霊の声が聞こえるとかそういうことではありません。
ただ、ちょっとしたことに意味を感じるようになったというか、その意味を捉えられるようになったというか。

例えば何かについて偏ってしまったときに「あれ、これは偏りすぎだな」と気づけるようになったとか、
ちょっとした事象をみて「あれをやっておかねば」と気づくようになったとか、そんな感じのことです。

…もちろん、自己満足なのかもしれませんが。

けれど、無形の存在にお花を供える、お金を奉納するという行為は、
「無形の存在を信じる」という行動である、
そういう「行動」によって、その無形の存在が自分にとってしっかりとした存在感を得る、ということは多分あって、
そうやって存在感を得た無形の存在と自分が対峙する、そうした存在感を得た無形の存在に自分が助けられるということは確かにあるなと思いますがどうでしょうか。

そう考えると、
算命学というのも、無形の世界から物事を読み取っていく学問なわけですが、
こうした学問の学びを進めていくうえでも、神社や仏さまといった無形の存在に、お花を供えお金を奉納するというのは良い習慣なのではないかと考えます。

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