牽牛星に必要な「確信」についてのお話

『成功をめざす人に知っておいてほしいこと』という本があります。

10年くらい前に出た本で、出版後すぐくらいのタイミングで一度読んで影響を受けた本なのですが、
本日、家族がたまたまそれと知らずに買って来たので、それをちらりと流し読んでいたら、やはり良い本でした。

その本の説くところを簡記すれば、

重要なのは、
『自分がひたむきに努力していると確信すること』、
そしてそれにより、
『自分が成功に値すると信じることができること』。

他人より、多くの努力をし、多くの汗を流し、多くの研鑽を積んだ先においてこそ、自分の勝利が確信できる。
そんなふうに「自分は成功に値する」という確信の裏付けこそが大事である、というお話。

もちろん、世の中いろんな考え方の人がいて、
こういう考え方に、同意する方もいれば、同意しない方もいるだろうと思います。

けれど、おそらくは、星図のどこかに牽牛星があるような人であれば同意されるんじゃないかな?と思いますがどうでしょう。
私自身、中央の牽牛星が呼応した感じがあり、その意味で影響を受けた次第。

さて、上記の内容が、なぜ、牽牛星に響くのか?といえば、

牽牛星というのは、その星が光るために、資格や地位、ステータスを必要とする星といわれ、
そういう資格や地位、ステータスをもって、役目・役割、責任というのを果たしていくことができる星だといわれるのですけれど、

その本質としては、そういう資格や地位、ステータスがなくても、
元々、「役目・役割・責任」というのを果たすことを志向する星です。

ただし、その「役目・役割・責任」を果たすにあたり、資格や地位、ステータスがないと、
「自分が自信をもってその役目を果たせない」
「自分が気後れしてしまってその責任を堂々と担うことができない」
…ということで、その能力・エネルギーを発揮できにくくなる星でもあります。

つまり、牽牛星を光らせるにあたり、一般的には資格・地位・ステータスをまず得ましょう、といわれ、
実際、そういう資格・地位・ステータスを得ることが分かりやすくかつ簡単な牽牛星の「スタート」となるものではあるのですが、

もし、牽牛星が、そういう資格や地位、ステータスを得ていないとしても、

「自分が役目・役割・責任に値すると信じることができる」なら、
「自分がその役目・役割・責任を担うに値すると確信することができる」なら、
別に、分かりやすい資格や地位、ステータスなどなくても、
その牽牛星を輝かせることができる、

そういう、
「自分が役目・役割・責任に値すると信じることができる」ことや、なら、
「自分がその役目・役割・責任を担うに値すると確信することができる」ことが、
資格や地位、ステータスの代わりになるのだろうということです。

10年前、この本がなぜ自分に響いたのかといえば、
多分、その当時、資格や地位、ステータスのない自分には、
「自分がその役目・役割・責任を担うに値すると確信できる」ための努力が必要だと感じたのだろうと思います。

いや、当時も既に、大きな会社で働き、あれこれ資格を持ってはいたので、
ある意味では「牽牛星の稼働条件」というのを満たしてはいたのです。

けれど、
自分のことは自分が一番よく分かるもので、
大きな会社で働き、あれこれ資格を持ってはいても、
「自信をもってその役目を果たせない」
「気後れしてしまってその責任を堂々と担うことができない」
…というという自分に苦しんでいて、
だからこそ、この本が響いたのだろうと思います。

なお、先ほど挙げた本を読みつつ、この著者自身がきっと、
「自分が役目・役割・責任に値すると信じることができる」ための人並み以上の努力、
「自分がその役目・役割・責任を担うに値すると確信できる」ためのたゆまぬ努力、
を要した人なのだろう、と思いつつ、

つまり、おそらくは牽牛星を持つ人なのだろう、と、思って命式を調べてみたら、
実際北方に牽牛星を持つ、人生哲学が牽牛星の方でした。

人間、本を書く場合というのはその多くが「人生哲学を語る」ものとなるものですが、まさにこの本は、その北方の人生哲学の場所に牽牛星を持つ人の手による本であったというお話。

人体星図に牽牛星がある人、とりわけ東方に牽牛星を持つ人は、ぜひ一度読んでみることをお勧めします。

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