前に、一極二元の三角形で考えると1つ次元の高い視点でモノゴトを眺めることができるということを書きましたが、
これをもう一つ高い次元で考えるときには、五角形を使います。
一極二元は陰陽とそれを俯瞰する視点の三角形ですが、五角形は五行の相生・相剋の流れで考えます。
五行とは、木火土金水。
一極二元より利用活用のハードルは高いですが、
目の前の人や目の前で起こっていることを五行に置き換えることが出来るようになると、
とても機能的に、便利に使えます。
例えば、
怒っている人(火性)には知的な冷静さ(水性)をもって対峙することがよく、
知的な冷静さ(水性)には優しさや奉仕、場合によってはお金(土性)でもってこれを切り崩します。
優しさやお金(土性)と戦うには、強い信念(木性)が必要で、
信念(木性)は大義名分(金性)が有効です。
大義名分(金性)も、人間のまったき自然の姿(火性)の前ではその役割を失います。
あるいは、
大義名分を振りかざす攻撃性(金性)はその先に知的改革や学びがあると攻撃性が緩みますし、
知的な学びや冷静さはその先に何かを守る信念(木性)があると、その才気走った感じが緩みます。
強固な信念(木性)はその先に何かを伝えること(火性)があると和らぎますし、
何かを伝える情熱(火性)は、その先に「誰かのため」という優しさ(土性)があると柔らかなものになります。
優しさや愛情(土性)はそれが大義のためのもの(金性)であればいやらしさがありません。
これは一つの例ですが、
五行の意味を捉えて、目の前の人の性質や起こっている出来事の性質をきちんと五行に振り替えていけるようになると、
効率的で適切な対応や戦略を五行によって考えることができるようになります。
ちなみに、
この五行の五角形で考えることの利点は、
もちろん五行を活用するということにあるのですが、
実際にはそれ以上に、
「モノゴトをリフレーミングできる」
という点において効果があります。
目の前の人や出来事を五行に振り分けるには、まずその目の前の人や出来事を客観的に眺める視点が必要になるのですが、
それを五行に振り返るときに必然的に枠組みを捉え直すことになるので、
一極二元の一極の視点を持つことで一つ次元が上がるのと同様の効果がそこに発現します。
言い換えれば、
五行への振り分けがうまくできなかったとしても、五行に振り分けることを意識するだけでモノゴトを一つ上の次元から眺めることが出来るので、
それだけでも効率的で適切な対応や判断が出来たりします。
五行を利用活用するとそれに加えて戦略的な対応や判断もできるのですが、
まずは意識するだけでも良いように思います。
※夜景を眺めるようにモノゴトを俯瞰する視点は大事です。
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