宿命消化の密度とブラックホール

このところ、「物事の本質」ということを深く掘り下げておりまして、
本日も、ちょっと分かりにくい内容です。

意味が分かりません、という方はぜひスルーしてくださいませ。

さて、このところ、
世の中で、
「やること為すことうまくいく」
…という人は、つくづく宿命に応じた道を行っているな、ということを改めて感じています。

いろいろとセンシティブなので、
具体的にどう、ということは書きませんが、

なぜあの人はうまくいくのか?
命式と経歴を照らし合わせれば、必ずその理由が宿命にあり、

改めて東洋の知恵の奥深さと、
人間というのが「生かされる存在」であることが感じられます。

ちなみに、こう書くと、
「それでは算命学を学べばよいんですね?」
と、思われる方もいると思うのですが、

たいていの場合、その「やること為すことうまくいく」人というのは、
算命学など知らず、発展に連なる様々なアクションも、

よくよく見ていると、

意図的に、ではなく、
「やむにまなれず」とか、
「突き動かされた衝動の先に」とか、
「蓄積されたマグマのようなエネルギーが出口を見つけて」とか、

そういう理由によってなされたアクションであるように思います。

よって、
こういうことを私の立場で言うことが適切かどうか分かりませんが、
基本的に、算命学に出来るのは、事後的な解釈・解説であって、

事前に何かできるとしても、せいぜい
「大きな方向性を示す」とか、
「突破口となり得るきっかけを提示する」とか、
「起こった出来事の意味解釈を加えて先へ促す」とか、
そういうことに尽きるのではないかな?と思いました。

さて、その「やることなすことうまくいく人」というのの中でも、
壮大なスケールで「やることなすことうまくいく人」というのがいます。

入格していて「やること為すことうまくいく人」というのは、
だいたい「壮大なスケールでやること為すことうまくいく」ということになるのですが、

そういう人は当然に「壮大なスケールのエネルギー」を使います。

そしてそのエネルギーの源泉は、
自分のエネルギーのみならず、自分を取り巻く存在のエネルギーをも含み、

もしその「やること為すことうまくいく人」が宿命の鋳型に応じている、
その純度が高ければ高いほど、
そのまわりのエネルギーを吸い上げながら活躍の源泉としていく、
ということが起こるのだろうと思います。

つまり、その「やること為すことうまくいく」その人が、
ブラックホールの中心のような存在となって、まわりのエネルギーを吸い取りながらその道を邁進していく。

前に、
宿命に応じている人と応じていない人が勝負をしたら、
まちがいなく宿命に応じているほうが勝つ、ということを書いたことがあります。

これは、宿命に応じている程度が人間としての密度を高め、
存在感や発言力、影響力といったものを持つようになることによるのですが、

そういう密度の高い人と密度の低い人が共にいた場合、とても一緒にはいられないもの。

よって、一緒にいた人たちの中で、
密度が変わってくると、多くの場合「性格的に合わない」とか「理解できない」とかいうカタチで離れていきます。

けれど、稀に、密度が乖離するようになってなお、
一生懸命、あるいは無理やりに、共に過ごそうとすることがあります。

その理由は、
密度の高い人といると高揚感があるからとか、
密度高く生きている人はうまくいっているものなので金のにおいがするからとか、
いろいろいわれますが、

最も大きい理由は恐らく、
「密度の低い人=宿命に応じていない人」は、
自分の道を見つけられていないがために、
既に道を見つけている人から離れると、迷子になってしまうからではないかな?と思います。

もちろん、「迷子」というのは一時的なもので、
離れたら離れたで、そのうち自分の道を見つけることができるものなのですが、

見つけられず、
あるいはその「やること為すことうまくいく人」の密度が恐ろしく高くい場合には、
そのブラックホールの中にからめとられていくことになります。

宿命に応じることができず迷子になっていたその人は、
そのブラックホールにからめとられることで、
その「やること為すことうまくいく人」の一部として、その宿命の消化に寄与する、
という形で「自分の宿命を消化する」という言い方もできます。

そう考えると、
自分の宿命を消化する、密度高く生きる、ということはもちろん必要ですが、
それが過ぎると(=大きく成功すると)、当然に犠牲も伴うというその仕組みが分かるな、と思いますがどうでしょう。

東洋思想では中庸ということがいわれます。
何事もほどほどに、と思いますが、

ほどほどに、が難しい、というかほどほどであるべきではないの命式というのもあり、
色々と考えさせられます。

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