「子供の狡さ」
などと書くと、お子さんをお持ちの方の怒りを買うかな?と思うのですが、
ちょっと避けられない話題だと思うので、意を決して書いておこうと思います。
よくよく観察していると、
子供というのはつくづく狡い生き物だな、と思います。
よくドラマや映画で描かれる子供というのは純粋無垢であるかのように描かれますが、
そうした純粋さというのは、「大人がそう思いたい」子供の姿であって、
子供というのは本当に、びっくりするほど絞い生き物です。
これは、
子供というのがまだまだ知恵が浅く、
「稚拙な変さ」であるがゆえに、その狡さが簡単に露呈してしまうとか、
子供というものは人生経験が少ないために、
狡さの功罪について理解しておらず、
そのためにアンバランスな(やり過ぎな)狡さを示すとか、
そういう理由で、
大人より子供のほうの狡さが目立ち、
そして多くの場合、大人の狡さ以上に子供の狡さのほうが、見ている人間を不快にします。
「狡さ」というのは、
使う場所、あるいは使いようによっては「賢さ」でもあり、
否定するものではありませんし、
子どもの「狡さ」もフィクションで見ている分には頼もしくすら感じることもあるものが、
現実でいえば、
「狡さ」をあまりにも若いうちから身に着けてしまうと、
その先において伸びることができなくなるので注意が必要です。
このあたり、
世の中の仕組みをあまりにも若いうちに知ってしまうと、感動することが出来にくくなるのに似ています。
「狡さ」というのは、
土性の地支から出てくる十二大従星がある場合や、
禄存星・司禄星といった土性の十大主星と水性の星がぶつかったりする場合においてくっきりと現れます。
この場合の「狡さ」というのは、
そういう要素を持たない人の想像をはるかに超えた狡さなので、
そういったケースの「狡さ」がいったいどれほどのものなのか?
…ということをきちんと認識しておかないと、
足元をすくわれる、陥れられる、だまし取られる、
…ということも少なからずあり、
相手が子供であったとしても、注意が必要と思います。
大人の狡さなら、
つまり狡さの主が大人であれば、
そういう狡さの先に自分が失うものを認識しているものですし、
ある程度大人になれば、
狡さというのが弱さであるということを知っているはずなので、
そういう狡さも自重する、抑制する、ということをするものですが、
子どもの狡さというのは際限を知らないところがあり、
多くの場合、他人を不快にし、その先において自分の道を閉ざすこともあるので注意が必要と思います。
親や祖父母など、
色眼鏡でその子供を眺めているような人、
あるいは観察眼が然程でもないような人は、
まぁ気づかないものです。
それは、「そういうどうしようもなさ」すらも愛するという意味で、
親や祖父母のあるべき姿であるかもしれず、
責めるものではないですが、
もし、それでも多少なりとは気づいたら、きちんと教育することが必要です。
普通の世の中では色眼鏡の恩恵は受けられません。
社会全般とか、学校、集団での習い事など、
…にそうした「狡い子供」が混じっていれば、
「油断のならない悪知恵の働くガキ」とか、
「要領が良いだけの若造」とか、
…そんなふうに見えるものです。
子ども将来を握るキーマン、
例えば内申書を書いてくれる先生とか、出場機会を決める監督とか、
そういう人たちは色眼鏡なく子供たちを眺めているので、
狡い子供をすぐに見抜き、
それが「子供っぽいエゴに満ちた狡さ」であれば、
それを指導するのではなく、それを嫌って遠ざけます。
「狡さの先において自分の道を閉ざすこともあるので注意が必要」
とは、そういうことです。
このところ『修身教授録』という本を読んでいますが、
子どもを気遣って「子供の狡さ」を指摘せずにいると、子供は増長して大人を馬鹿にするようになるそうです。
そう考えたら、早い段階でその狡さをしっかりと指摘し、大切なことを教えねばならないだろうと思いますがどうでしょうか。
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