玉堂星は自分の中に「理屈」を育てるべき星

玉堂星を持つような人は、
自分の内側に理屈を持っているべき人、
自分の内側の確固とした理屈でもって道を開いていくことができる人ですが、

そういう人は、
その理屈に則って生きることを大切にせねばならないだろうと思います。

人間が生きていく、
世の中に役立っていく、
…というのは、

世の中の道理を見つけ、
その道理を世の中の役立つ形で提供していくことだと、
福沢諭吉先生は『学問ノススメ』で書いておられるのですが、

この「道理」というのも、
玉堂星の世界であるように思います。

道理というのは、それが腹落ちすることなくして身につくものではありません。

龍高星は体験の知恵、玉堂星は机上の知恵といわれますが、
机上で理解する玉堂星にも、基礎的な人生経験は必要で、

具体的に言えば
幼少期からの日々の日常生活の中で正しい道理を身に着けてこそ、玉堂星は光ります。

玉堂星が母親の星である、といわれるのは、
母親が教え導く基礎的な学び(難解で高度な学びではなく)、
母親に恥じない常識、世に広く認められる理屈、
…を備える星であるからです。

その意味で、
「賢母が叱りそうなこと」を玉堂星のある人がすることは、
星を損なう「屁理屈」を自分の中に育てることにつながり、

結果として、欲しい未来から遠のくことになるのだろうと思います。

「正しい理屈を育てる」
…ということの大切さは、なかなか伝わりにくいと思いますが、

それはおそらく諭吉先生のいう「世の中の道理を見つける」こと、
そしてその道理を世の中の役立てること、
…そういう体験、経験を通して身についていくのではないか、と思います。

それは龍高星的な壮大でドラスチックな体験ではなく、
当たり前の日常生活の中で育まれる理屈や常識ということになりますが、

それを損なうと、
玉堂星は挽回不能になる感じがあります。

こうした玉堂星の毀損は、
牽牛星が名誉の挽回が不能になるようなことをすることのリスクにとても近いな、
…という気がするのですがどうでしょう。

玉堂星はときにひどい狡さのある星でもあるのですが、
そこに道理・理屈がある限りにおいては、その狡さは知恵という呼ばれ方もします。

けれど、そこに「正しい道理」「正しい理屈」がなければ、
その玉堂星はどこにも行くことができずに濁って腐ることになったりします。

濁って腐るとは、
屁理屈でもって自己弁護して生きようとして、
その先に道が閉ざされることを指しています。

例えば、
自分の成績のために、
良くないと思いつつ、不要な家具をセールスすることに一生懸命なインテリア担当さんの話とか、
補助金を元手に貯蓄したり投資をしたりしている事業主さんの話とか、
それだけ聞けば、別に「良くある話」ではあるのですが、

こういうことはいずれも玉堂星の「正しい理屈」を損なうので、
それが結果としておかしな理屈を自分の中に育て、
ひいては道を損なうことになるのでは?
…という気がします。

このあたりは、
牽牛星が名を惜しむ星であり挽回不能な不名誉は命を損なうことにつながる、
あのお話に通じています。

つくづく、玉堂星と牽牛星はデリケートな星だな、と思います。

なお、前に、「エネルギーがきちんと流れていない人の発音の不明瞭さ」について書いたことがありますけれど、
玉堂星で星を損なっている人が、一番その「発音の不明瞭さ」に現れる感じがします。

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