発展する組織

組織とか会社とか、
スタートアップにおいて活躍する人と、安定期に入って活躍する人というのはタイプが異なります。

 

天中殺でいえば、
子丑天中殺、辰巳天中殺、戊亥天中殺の人はスタートアップに活躍し、
申酉天中殺、寅卯天中殺、辰巳天中殺の人は安定期に活躍します。
もっと細かい分け方はありますが、本日は割愛。

 

また、
宿命中殺や異常干支、陽占において刻線が多い人というのもスタートアップに力を発揮し、
そういう要素の少ない調和的な命式の人は安定期に活躍する傾向にあります。

あるいは、
濁星(貫索星、石門星、調舒星、車騎星、龍高星)の多い人はスタートアップに強く、
純星(鳳閣星、禄存星、司禄星、牽牛星、玉堂星)の多い人は安定期に強いということもいえます。

 

まぁ、完全に偏っていることは稀なので、多くの人は両方の要素を持ちつつ、
それぞれの局面で活躍することができるものでもあります。

 

ちなみに、
スタートアップに強い人たちは、
組織が安定してくると邪険にされるようになったりします。
組織を新たにおこし、作っていく人たちというのは、安定期には役割を失い、
ともすれば安定を壊して新たに何かを作ろうとする人でもあるので、トラブルメーカー扱いされたりすることもあります。

 

しかし、スタートアップに強い人たちは、
組織の危機においても活躍する人たちでもあり、また組織の新陳代謝を促す役割も果たす人たちなので、
組織を長く維持し発展することを目指すなら、
安定期に入っても、そうした人たちを大事にしておくことは大事です。
昨日、魅力的な組織は常に何かしら新しいことをしていると書きましたが、その役割を果たします。

 

そういう人たちに適切な役目やポジションを与えて機能させている組織は、
安定期を上手にこなしているように思います。
上手にその時期をこなせない組織は、人もモノもお金も離れて衰退していきます。

 

公務員の世界などは安定組織の最たるものですが、
そこに安定した人しかいなくなると、
ものすごく安定するかと思えばそうではなく、衰退するか崩壊します。

国にせよ地方自治体にせよ、
元気の良いキラキラした組織は上手に外の人材を取り入れて、それを殺すことなくうまく活かしているものですが、
そういう組織は人の注目やお金が集まり発展しているように思います。

 

「オワコン」という言葉が今も生きているかは分かりませんが、
個人的にオワコンだと思っている組織があって、その組織は面白いほどあからさまに衰退していていたりします。

人もお金も離れていき、
人材の面から見てもちょっと苦しそうな印象です。

先日その役員の方からFacebookの友達申請があり、それと知らず挨拶も特になかったのでそのまま削除したのですが、
近所の人に手当たり次第に申請していたようで、そうと知ってジリ貧感が伝わってきました。

 

元々その組織を支えてきた人は別にして、
オワコンな組織に集まるのはオワコンな人材です。
「オワコンな人材」などと書くのは大変不躾で失礼ではありますが、
企業にしても下り坂の時に集まる人材というのはやはり下り坂なりの人材で、
かつて名門といわれた斜陽産業が傾き続けるのも、そうしたことに起因します。

 

オワコンな組織の復活の道は2つあり、
1つはスタートアップや組織の危機に強い人を起用すること、
もう1つは一旦その組織を壊して新たに作ることです。

 

と、書いてみましたが、
組織の内側にいる当事者の場合、
冷静な目でモノゴトを見ることができないものなので、なかなかそのジャッジをするのは難しいかもしれません。

 

観察力があればそれと見抜くことはできますが、観察力がある人は実働力に劣る面があり、
実働力に優れた人は、モノゴトの本質を見抜くことに劣る傾向にあります。

 

観察力のある人が影響力を備え、
実働力のある人が傾聴力を備えてチームを組むと最強です。

 

発展する組織を作ろうとするならそんなふうに人材を適切に配置しておくと自然に発展することができるので、これから何かチームを組もうとか組織を作ろうと考えている人は、意識してみると良いかもしれません。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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