ちょっと難解な駄文です。
小林秀雄先生は、それがいつの時点においての気づきであったのか分かりませんが、
この世界が揺るぎない構築物であり、
他人というのは動かすことも変えることも出来ない確固とした存在であって、
出来事というのは起こるべきことが避けがたく起こるものである、
…ということを見抜いたのだろうと思います。
何かが起こる、というときにそれは段階的に起きるのではなく、
ただその現象がそこに起こる、
誰かと愛し合う、というときにそれは徐々に心を通わせるのではなく、
ただその2人の間においてそれは瞬間的に起こる、
誰かと対立する、決定的に異なる、というときにそれは、
何かきっかけがあって対立したり異なったりするのではなく、
ただ対峙したその瞬間において対立したり異なったり「している」、
何か志を実現する、というときにそれは、
正しい志を立てそれに取り組む、ということで実現するのではなく、
ただ志が立ち、実現する。
こういう考え方を、
現代社会のセラピストとかカウンセラーとかいうような人たちは真っ向から
否定するような気もしますし、
そうでなくても、「徐々に、段階的に何かが成る」ということを信じたい人たちには、
とても非常識なことのように思われるかもしれないのですが、
算命学を学んでいると、
こうしたモノゴトの捉え方はとても分かりやすく、
これまで混沌としていた理解が確かな枠組みを得て腹に収まるような感じがあります。
陰占の命式がつくる「有形のカタチ」とは、
そういうものであろう、ということです。
なお、物事がくっきりと揺るぎなく確固としたカタチとして存在しているなら、
それはどこまでも揺らがないのかといえば、そうではなく、
確固としたカタチを揺らがせ、妥協・妥結というようなことにつながる柔軟性に寄与するのが干合・暗合であるのだろうと思います。
これはつまり、
干合も暗合もなければ、
人にせよ事象にせよそれはまるで柔軟性なく、
ブレることも揺らぐこともなく、
ひたすらに屹立せる山の如くそこに在る、ということになるのだろう、
ということです。
先日、noteのほうで、干合・暗合がまるでない人というのがどういう人間性となるのか?
ということを書いたのですが、
本日、小林秀雄先生の『匹夫不可奪志』という文章を読みつつ、
上記のような理解を得て、その意味するところがくっきりと腹落ちしたので、記録として書いておきます。
⭐︎2021年8月三週目のマガジンを公開しました🌿
学理において東洋思想の仕組みについて説明しているほか、よく「使い方が分からない」といわれる八門法・気図法について詳しく書いています。
https://note.com/kinugyokutoan/m/md916554fbc4a
7/15【学理】予知学と帝王学と処世術につながる変化の枠組み、陰陽五行という可変的な枠組みの仕組み
https://note.com/kinugyokutoan/n/n01932023df70
7/19 人体星図と陽占八門法、陰占八門法 それぞれの目的と使い方
https://note.com/kinugyokutoan/n/nc147453772ee
⭐︎サークルはこちら:https://note.com/kinugyokutoan/circle
月額5000円です🌿毎日3,000文字以上、毎月90,000文字以上更新中📖どなたでもどうぞ🍎
⭐︎「東方の星と南方の星の組み合わせ(全パターンあり)」を中心に、
「適職」や「出世」に関する投稿を「適職に関する投稿のまとめ」としてマガジンにしました📚
(量が多いので、バラ買い推奨です🌿)
https://note.com/kinugyokutoan/m/m0b5d9b4bbd45
最近のコメント