本日は、佐倉の川村美術館に行ってまいりました。
3万坪の広大な公園に立つ、「作品を収蔵するために建てられた美術館」であるこの美術館は、
私的にトップ3に入る「大好きな美術館」です。
…ので、年に一度は足を運ぶのですが、その「年に一度」が今日でした。
大日本インキの創業者二代目である川村勝巳氏が完成させたそのコレクションは、
20世紀前半、
つまりは、フロイトからユングにかけて人間の深層心理が解き明かされ始めた時代の作品が中心で、
観ていると、実業家が「閃き」を感じたであろうことが伺えるものばかり。
いってみれば「哲学する美術館」といった趣のコレクションといえます。
様々に見どころはあるのですが、
特に気に入っているのが、
作品展のために設計されたといわれる変形7角形のロスコ・ルームにある7枚のマーク・ロスコさんの抽象画と、
ニューヨーク近代美術館(MoMA)が導入し、展示空間の代名詞ともいわれる、
ホワイトキューブ(余分な凹凸や装飾が無い「白い天井に白い壁という白い立方体」型の展示室)にある
フランク・ステラさん23歳のときのブラックペインティング。
マーク・ロスコさんはイェール大学で心理学を学び、
フランク・ステラさんはプリンストン大学で美術史を学んだ先に芸術家となった方ですが、
いずれも「言葉の限界を超えた哲学」を語り掛けてくるように感じられる素晴らしい作品です。
まさに理論派の芸術、ともいえるこのお二人の作品ですが、
実はこのお二人、ともに東方玉堂星の方。
つまり、玉堂星でもって芸術家として大成された方々です。
人体星図は以下の通り。
マーク・ロスコさんの命式
★牽恍
鳳司玉
南司極
フランク・ステラさんの命式
★鳳恍
司車玉
極玉胡
心なしか雰囲気が似てますね。
ちなみに、陰占をみると、
マーク・ロスコさんは火母に従う先の根っこはあり、天南星があって身強ですが、壮年期身弱星の方。
フランク・ステラさんはまったく根っこなく、かつ壮年期身弱星の方。
根っこがない人、身弱の人は、有形・実業の世界よりも無形・思想芸術の世界に向くといわれますが、
向く世界に身を置いていることが大成することにつながる証左ともいえるお二人でもあります。
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