「読み返す読書」と進化する理解

知り合いの読書家の方が、
『春秋左氏伝』という本を読んでおられました。

彼の説明によれば、
古代中国の歴史書である『春秋』に注釈を加えたものらしいのですが、
日頃から、様々な哲学書や歴史書を読んでいる方で、
こういう人が身近にいると、「勉強する」ことに特別感を感じなくてよいな、といつも思っています。

特に若い頃などは、
ちょっと難しい本を読んでいると「すごく勉強している人」みたいに扱われたりしたものですが、
最近は、見渡せば私などよりずっと本を読み、勉強をしている人に囲まれて、
勉強すること、学ぶことに、変な気を遣わなくてよくなったことはありがたいことだと思います。

さて、そういう勉強家、読書家の方々に囲まれている中で、
本日、自分がその中でもけっこう「特殊」であることに気づきました。

というのも、その方を含め、通常は、「いろんな本」を読むのものなのだと思うのですが、
私はといえば、基本的に読むのは「同じ本」、「一度読んだ本」で、

海外ドラマなどを同じ作品を何度も繰り返し見続けるのと同じように(それもけっこう「特殊」ですね)、
書籍も同じ本、一度読んだ本を何度も何度も読む傾向にあります。

それについて考えていてふと思い出したのですが、
魯山人さんだか、幸田露伴さんだかが(「ろ」しか覚えておらず)、
若いうちは様々に学ぶために多様な本を読み、年を重ねると「読み返す読書」になるそうです。

確かに私も、若い頃は超乱読派でした。

算命学的にも、
納音までは、世界をどんどん広げていき、自分の器を大きくする方に向かい、
納音を超えてからは、その広げた世界から「自分に合うもの」を選び取っていく、
自分を確立する方向に向かうといわれます。

読書の方法、あるいは海外ドラマを観る方法というのも、
その納音前後で変わっていくものなのだな、と思いました。

ちなみに、今読み返しているのは、公田連太郎先生の『易経講話』。
先日、「今年の目標」の進捗を確認していて、
一年に一回は読み返すと毎年目標の一つに掲げているのを思い出したのと、
先日ご相談をくださった方が、読み始めたとおっしゃっていたその2つが重なって読み返している次第。

ちなみに、今日はnoteのほうに「後天運でめぐる散法」について書いたのですが、
公田先生の易経のお話を読んでいると、散法というものが成長に向かう不可避のプロセスであることが良く分かります。

一度目、二度目に読んだときは、そういう理解はなかったのですが、
三度目の今回は、そういう気づきがありました。

小林秀雄先生が、
書籍というのは自分の成長に比例してその本質を捉えることができる、というようなことをおっしゃっていましたが、
算命学の理解の深まりに比例して、易経の理解も進んでいる感じがあります。

たぶん、易経のほうばかりを読んでもこういう理解にはたどり着かなかっただろうな、というような、
そういう深いことが少しずつ受け取れるようになってきたような。

引き続き精進しようと思います。

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