個性を活かす人、他人の肥料になる人

だいたいにおいて、
自分の人生で「何かを成し遂げる」とか「何か大きなことをやる」とかいう場合には、
基本的に、

異なる五行、異なる十干の人とたち=個性が異なる人たち

…と組んでやるのが望ましいといわれます。

高尾宗家が高尾算命学を確立された際も、
ご自宅では日干が異なる5人がそろっていたとそうです。

高尾宗家と奥様と、
内弟子であられた伝習院の野島先生、あと2名(のうち1名は現在も高尾学館におられる先生)の5人で、それぞれ日干が甲・丙・戊・庚・壬。

よく律音は同じ場所を取り合うといわれますが、
より際立ったことをする際には、日干だけでも同じだと「取り合う」こともあります。

いわゆる突出したベンチャー企業の社長のような、
個性を際立たせているような方で、敏感な方は、
日干が同じだけで、相手に苛立つ、ということもありますね。

このあたりは、
自分の生き方がきちんと際立ってくると、
自分に似た存在は苛立ちの元になる、という律音の関係と同様で、

自分がある程度確立されるまでは、
自分と似た人には親近感を抱き、どこまでも仲良くできるほどに気が合うように思うのですが、
自分が確立されてくると、
「同じキャラ」と共に何かをすることの、
煩わしさ、苛立ち、その先において破壊的な嫌悪や対立につながったりします。

もっとも、それが家族であるとか夫婦であるとかいう場合には、
日干が同じ、というということも少なからずありますけれど、
そういう場合は、

完全に足並みをそろえて同じ方向性で協力関係を築くか、
完全に活躍場所や役割を分けてそれぞれがそれぞれに役割を担うか、
という対応をすることが望まれるように思います。

なお、律音や日干が同じ相手とのこうした対策は、
「個性を際立たせて生きる」という場合において特に必要です。

ちょっと図で説明すると、

画像引用した図は、円と星を重ねた図ですが、
他人と同じように、他人と協調して生きる範囲が円までの範囲、
他人と異なる個性を際立たせて生きるのが、円から飛び出ている箇所です。

つまり、その「飛び出る」というところまで存在感を際立たせないような人、
家庭では家族のため、仕事では上司や会社のため、

あるいは他の人間関係や何かしらの選択において「他人と同じように」生きているうちは、
円の中に生きているようなものなので、
日干が同じだろうが、律音だろうが、大して対立要因にはなりません。

けれど、その「他人と同じ(=円の中)」から飛び出て、
自分の個性、自分の役割をきっちり生きようとし始めると、

日干が同じ人とか、律音の人とか、
そういう存在に苛立ちを感じる傾向が強くなります。

もっとも、そういう「苛立ち」を凌駕するほどに自分の個性が際立ってくると、
いちいち苛立たなくなるのですが、
そこで何が起こっているかといえば、

苛立ちを感じないほど凌駕するほど自分の個性が際立ったほうが、
その自分と同じ日干だったり律音だったりする相手からエネルギーを吸い取って、
自分の肥料にしていく、というようなことが起こっています。

ちょっと怖いお話ですが、こうしたことは、
「人間社会のルール」に則って起こるではなく、
「森羅万象の仕組み」「宇宙の法則」であるので、

かなり分かりやすく弱肉強食的、
「他人の目を気にして自分の個性を封印する優しい人」は淘汰され、
「自分の個性を際立たせ、他人を顧みない人」が生き残っていくということになります。

「憎まれっ子世にはばかる」
という言葉がありますが、
あの言葉はそういう仕組みによります。

ちなみに、こうして書くと、
いかにも「優しい人」が気の毒そうに聞こえるのですが、

その「優しい人」は「自分の個性」に自信がなく、責任も持てず、
その結果として「自分を封印する」ということで逃げている、ということでもあり、

一方で、
「他人を顧みない人」は、他人がやらないことに果敢に挑戦し、
自らの責任と力量において世界に立ち向かう、ということをしているわけで、

そう考えると「自然の仕組み」というのは良くできているものだな、と思います。

なお、処世術、という面でいえば、
「他人の目を気にして自分の個性を封印する優しい人」は、
「森羅万象の仕組み」「宇宙の法則」から守ってくれるような社会、
互助会的な協力体制のある社会や組織に生きることに向き、

「自分の個性を際立たせ、他人を顧みない人」は、
他人とのしがらみの少ない、自由で広い社会、世界のほうに向かうことが、
それぞれの志向に合った生き方といえます。

そして、冒頭に挙げた

何かをするなら、
異なる五行、異なる十干の人とたち=個性が異なる人たち
…でやるのがいいですよ、というのは、
後者のタイプの人たちに当てはまることです。

前者の場合は、
つまり「空気を読んで自分を抑えて合わせる」タイプの人たちは、
誰かが先頭に立ち、それについていくような(=肥料として参加するような)ことに向きやすいように思います。

自分の命を責任をもって生きないのなら、
そういうことになるんじゃないかな、と思いますがいかがでしょうか。

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