「すごい」人の「存在の確かさ」

生きているといろんな人に出会いますけれど、

ここ数年、
知り合った頃とはまるで異なる世界で活躍し始める人、
活躍の場所を、
全国区、あるいは国家レベルにまで広げておられるような方がけっこうおられて、
「すごいな」と思いつつ眺めています。

別に、「全国区」とか「国家レベル」という規模がすごいというのではなく
（もちろん、それはそれで「すごい」ですが）
その華麗な飛躍のプロセスが目をみはるばかりである、
…という点が、本当にすごくて、見入ってしまう次第。

「見入ってしまう」というのは、命式に、です。

算命学を学び始めた当初は、Facebookでつながっている方で、
生年月日を公開している方を片端から見ながら理解の助けとさせていただきましたが、
ここ最近は、「すごいな」と思う人限定で命式を拝見しています（勝手に、すみません…）。

「すごいな」と思う人限定で見るのは、
そういう人にしか興味がないのではなく、
「すごいな」という人は、本当に宿命との一致度が感動するほど高く、

テニスボールがラケットのスイートスポットにあたるかのように、
言動の一つ一つが、的確に場所を得て美しく花開いていく様子を見ていると、
「森羅万象の仕組みに応じる」と、こういう現れ方になるのか、と知ることができるからです。

著名人であればそういう人はゴロゴロいるのですが、
著名になる前の人が、だんだんと著名になっていくプロセス、
大衆の一人で会った人が、徐々に頭角を現していくプロセス、

…そういうプロセスにある人の、宿命を拝見する、というのは、
多分、その機会がなければなかなか見ることができないもの。

その意味で、そういう人が、両手に余るほどまわりにいる最近の環境は、たいへんな学びになります。

前に、宿命に応じていないことをしている人は、
地に足がついていない感じ、浮ついた感じ、
エネルギーが適切に流れていない感じがする、
…ということを書きましたけれど、
そういう人との「差」というのもくっきりと認識出来て面白いです。

宿命に応じている人、地に足がついてエネルギーが適切に流れている人は、
「存在の確かさ」があります。

ちなみに、
「存在の確かさ」というのは、長い期間を経れば誰にでも分かります。
なぜなら、存在が確かな人は生き残り、存在が確かではない人は消えていくからです。

５年経って「はるか遠くを歩いている人」と、
５年経って「以前と同じ生活に戻っている人」の違い、
といえば、分かりやすいかな、と思います。

感覚ですが、「これやります！」と、まわりにせっせとアピールする人、
…というのは、だいたい５年もっていない感じがありますが、

それについて友人が、
「だから、本当に仲良くするのは５年後から」
と言っていましたが、一理あるなと思います。
もっとも、私は「発展のプロセス」に興味があるので５年も待ちませんが。

「長い期間」を経なくても「存在の確かさ」を認識できるのは、
繊細さを感知することができる人ですが、

「繊細さ」を自分の中に持っている人です。
「繊細さ」とはひらたくいえば異常干支などの「不安定な要素」。

異常干支はこの世界において不安定な存在です。

例えば、丁亥は、水の上に火がのっているわけですが、
「水の上の火」というのはたいへんに繊細なものですね。

そういう繊細な要素を命式に持つ人は、世の中の繊細なものを察知し、感知し、認識することができます。
なぜなら、「同質のものに呼応する」のがこの世界の仕組みであるからです。

このあたりは、同じ星を持っていると相互理解がしやすい、というのと同じと思います。

ちなみに、冒頭に挙げたその「すごい」人は、
中殺された牽牛星を持つ方なのですが、
壮年期天将星に支えられているからか、
牽牛星らしく、官界で活躍されています。

中殺されると、作用は不安定になり、
「うまく活躍できない」か「他を凌駕するほど圧倒的に活躍する」かのいずれかですが、この方は後者のタイプ。
「中殺された身強の牽牛星」の官界での活躍の在り方として、たいへん興味深く勉強になります。

中殺された星が「存在の確かさ」を得ると、こういうことになるのか、と感動しきり。

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