先日、いきなり退職を表明された方のお話を書きましたが、
壮年期身弱の方は、割とそういうことがあるな、ということを思い出したのでちょっとそのことについて書いておきます。
元々、壮年期に身弱の星がある方、
天報星、天極星、天馳星があるような方は、
人との摩擦に弱く、
他人を気圧すということができ難く、
結果として、人を動かすとか、人を牛耳るとかいうことができにくいので、
管理職などには不向きであるといわれます。
とりわけ、
大きな組織の中間管理職などになってしまうと、
上からは「きちんと部下を動かせ」といわれるものの、
いざ部下を動かそうとすると、なかなかそれが出来にくくてストレスを抱え、
場合によってはうつになったりすることもあります。
管理職研修とか、管理職向けのハウツー本とか、
世の中には「管理職としての知識」は様々にあふれていますけれど、
それをしっかり勉強して、しっかり知識・理屈としては身についていたとしても、
身弱の方の場合、
そもそもその役割を持っていないので（＝日干の根っこが壮年期にないので）、
有形現実の世界において他人とリアルに対峙すると、
相手が身弱ならまだしも、身中身強の場合には、
まるで空回ってしまって、
きちんと出すべき指示は出しているのに、なぜか相手には届かない、
きちんとルール・理屈に則って支持しているのに、なぜか相手が動かない、
…という現実にぶちあたり、
その理由はシンプルに「身弱だから」ということなのですが、
自分の能力が足りない、
自分のやり方が間違っている、
場合により、自分が軽視されている、自分が嫌われている…
などと思い詰めてしまって、
病んだり辞めたりすることになります。
知っていれば、
身弱なりの管理職の在り方を目指すなど工夫の余地もあるのですが、
知らないと、身強・身中の人たちと同じようなアプローチで苦しいことになりますね。
私は壮年期天報星ですが、
「主宰」というような「上に立つ」というニュアンスのことを避けるのはそういう理由です。
基本的に、壮年期に身弱の星があるような方は、
自然体でいれば「上に立つ」「人を動かす」というようなことに興味が向かないはずなのですが、
世の中の風潮、組織の傾向などにより、
ある程度年齢を重ねれば「管理職になるのが当然」「管理職にならねば恥ずかしい」的に思う人がいますね。
けれど、人には向き不向きがあり、
有形の世界で人を動かす、ある程度力技で人を従わせようとするなら、
壮年期にそれなりの星がなかれば難しいもの、と思います。
繰り返しになりますが、
能力とか努力とか、そういうのとはまるで次元の異なるお話です。
ちなみに、それなら、身弱の人は、「人に使われるしかないのか？」といえば、
そもそも身弱の人は「人に使われる」ということにも不向きです。
というのも、
「人に使われる」というのは、
有形の世界で他人の指示などに対して「指示通り動いていく」ということですが、
身弱の人は、そもそも、有形現実の世界で活動を維持し続けることが難しいものだからです。
身弱の人の居場所は無形の世界にあり、
無形の場所から有形の世界の人に「何かを教える」「何かを伝える」というかたちで、
「影響を与える」ことに役割があります。
その意味では、
身弱の人が組織の中でどうしても管理職になるというなら、
「何かを教える」「何かを伝える」というアプローチであれば多少は良いかもしれませんが、
それにしたって「有形の世界で立場を維持し続ける」のは難しく、
自力でやるならどこかのタイミングで転身することになるのではないかと考えます。
もっとも、傀儡的に使われるなら、トップにもなり得ますが。
サラリーマンとしては、
上に仕え、下を使うという意味では身中くらいがちょうど良いです。
土性から出る天堂星、天庫星、天印星なども粘り強さがあるので「長く一つの会社に勤める」のには向きやすいと思います。
逆に天将星などがあると、持続力はありますけれど、
なかなか「人に従えない」という面もあり、縦社会では生きづらく、
「強ければ良い」というわけでもありません。
天将星はサラリーマンより自営業向きと思います。
そういえば、沢口靖子さんが主演の『科捜研の女』は、
シリーズ開始以降20年以上経つらしいですが、
沢口靖子さんは壮年期天将星で、さすがの持続力と思います。
テレビなどは「伝える」という意味では無形っぽいですが、
基本的に利権の世界なので、テレビの長寿番組というのも身弱の星だと工夫が必要な気がします。
ちなみに、
『徹子の部屋』の黒柳徹子さんは壮年期天恍星、
『新婚さんいらっしゃい』の桂三枝さんは壮年期天印星（まわりに支えられての活躍ですね）
『相棒』の水谷豊さんは壮年期天堂星です。
天印星を含め、天堂星、天庫星、天南星といった土性の地支から出てくる星は、
粘り強さがあるので、企業勤務などでも、案外と簡単にやめることなく持続しやすいです。
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