脈動変光星、というのをご存じでしょうか。
私たちは、小学校、中学校において、
空に光る星というのは、
光が当たる角度によって、その光の強さが変化する、
と学びましたが、
実際には、脈打つように光り方が変化する、
パルス(脈動)するように光る星というのもあって、
そういう星のことを脈動変光星といいます。
「夜空に煌めく星々」とか、
「瞬く星空」とかいう言葉がありますが、
あれは「モノのたとえ」などではなく、
本当に、夜空の星というのは、
煌めいたり、瞬いたりしていたんですね。
実際には、
「膨張と収縮を繰り返すことにより、または星の形状が変化することにより明るさが変化する」のですが、
それがあたかも「脈打つように感じられる」ので、「脈動変光星」というのだろうと思います。
ちなみに、なぜ、その脈動変光星が、
そういった緊張と収縮を繰り返す、星の形状を変化させる、ということをするのかといえば、
夜空に数多ある星々がその調和とバランスを維持するためで、
あたかも、
人間が、社会において調和的に、バランスを維持しながら生きていくにあたっては、
ある程度柔軟に、ときに自分を変化させながら身を処さなければならないその現象のようだな、と思ったのですがいかがでしょうか。
算命学というのは、
そういうバランスのとり方、バランスを維持する方法をもって、
処世術として説く学問です。
バランスを維持する、調和をもたらす要素をもって「守護神」、
バランスを崩す、偏りを引き起こす要素をもって「忌神」というのですが、
このことは、
星が一つだけ、過度に光りすぎる、目立ちすぎる、大きくなりすぎると、
星空のバランスが崩れて、宇宙が崩壊してしまう一方で、
脈動変光星が膨張や収縮を繰り返すことで、
他の星々の光り方や大きさとのバランスを維持する先には、永遠にも似た時間を宇宙にもたらす、
というそのことに似ていて、
脈動変光星というのは、まさに守護神を象徴するような星だな、と思いました。
先日、お世話になっている方から、
その「脈動変光星=Stellar pulsation」という名前の指輪をいただいたのですが、
身に着けて、目にするたびに「バランス」ということを意識するようになりました。
バランスとは、前進力・推進力をそぐ面もあるのですが、
何かを大きくするための土台作りには不可欠の要素。
今、私はそういう「バランス」を学ぶ時期にあるのだろうと思います。
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