カンヌ4冠他多数受賞の濱口竜介監督は二天剋地冲の方

42歳、東大文学部卒、東京芸大大学院卒の映画監督である濱口竜介監督がすごいことになっていますね。

濱口監督の2020年公開の映画『ドライブ・マイ・カー』が、
今年のカンヌ映画祭で脚本賞を取って以来、この秋にはトロント映画祭、NY映画祭などでも上映され、
カンヌでは日本人初の脚本賞他、国際映画批評家連盟賞、AFCAE賞、エキュメニカル審査員賞という3つの独立賞も受賞し、計4冠、

さらに、濱口監督の最新作、『偶然と想像』と併せてシカゴ国際映画祭では、シルバー・ヒューゴ審査員賞とシルバー・Qヒューゴ賞をそれぞれ受賞。
そのほか、NY批評家賞の最優秀作品賞など多数の賞を受賞されています。

さて、濱口竜介監督、といって、
私は邦画をほとんど観ないのでよく知らなかったのですが、
東出昌大さんと唐田えりかさんの不倫で有名になった『寝ても覚めても』の映画を撮った監督です。

実際には、あの映画より以前、
2015年の『ハッピーアワー』で、インディーズ作品ながら国際映画祭で数々の賞を受賞されていて、
既に大きな注目を集めていた濱口監督の商業映画デビューが『寝ても覚めても』であり、
その『寝ても覚めても』も、カンヌ映画祭のコンペティション部門に出品されているので、

「あの不倫で有名になった」という表現は不適切な気もしますけれど、
邦画に興味がない人を含めて多くの日本人にその名が知れ渡ったのは、
あの不倫がきっかけであったことは否めませんね。

けれど、そういう「作品に味噌をつけられた」ようなアクシデントを経て、
今回、晴れやかにして真っすぐで純粋な評価が集まっておられるのを見ると、
本当に良かったな、と思います。

実際、この方の命式を見れば、
年支と日支に天剋地冲、
年支と月支に天剋地冲、
…と、世の中に出て行くときには何にしても試練を踏み越えていかねばならない人、
試練の先にこそ道が開かれる型なので、
むしろ、ああいう「味噌をつけられる」ようなことがあったからこその、
今回の飛躍、という面もあるように思います。

命式は以下のとおり。

壬甲戊 ※寅卯天中殺
子子午
癸癸己
  丁

…こういうことを書くと、
「飛躍につながる挫折」と「飛躍につながらない挫折」はどう見分ければ良いのでしょう?
というような質問をされるのですが、

この方のように命式に「挫折の先に道が開かれる」型が刻まれている場合、
自分の人生のあらゆるところにそのパターンが起こっているはずで、

自分の生きてきた道のりにおいて起こる出来事を、
素通りせず丁寧に受け取っている方であれば、そのパターンに気づくもの。

言い換えれば、
自分の人生に起こる物事のパターンを丁寧に観察し、拾ってきたであろう映画監督という視点をもつこの方であれば、
だいたい自分でこういう展開が分かっていたのではないかと思います。

なお、この方は「挫折の先に飛躍する」というパターンを持つ方なので、
挫折はむしろ歓迎すべき「ラッキーハプニング」のようなものですが、
みんながみんな、こういう型を持っているわけではないので、注意しましょう。

ちなみに、昨日は、「干支の気が現実を造る」ということについてnoteにこんこんと書いたのですが、
この「現実を造る」ということは、言葉をいくら重ねても分かりにくいとこでもあるので、理解するのには多少時間がかかります。

けれど、それが理解できると、人生における「便利なツール」を手に入れたような面白さがあるもの。
多分、noteの参加者の方でも、「???」と思った方が多いであろうと思いますが、
根気強く、その理解の獲得を目指していただけるといいな、と思います。

それにしても、
地支には四正の十二支しかなく、蔵干の少ない=エネルギー値の低い方は、
利害損得、実業の世界には向きにくいといわれますが、
それを知ってか知らずか、
東大を経て芸大に入り、映画・芸術、という世界に迷いなく進まれたその生き方はまさに命式に応じており、

脚光を浴びる方、活躍する方、大きな注目を集めて世の中で存在感を示す方、
というのは、やはり皆さん、見事に宿命を消化しているものだな、
ということを改めて感じました。

人によっては、
東大を出て芸大の院を卒業しているからでしょう?
…と思う方もいそうですが、
東大を出ようが芸大の院で学ぼうが、
宿命に応じていなければまるで空回る、という方はごまんとおられます。

一方で、学歴などなくても宿命に応じた生き方の先に巨万の富を得たり、大きなスケールの名声を得る方もおられます。

なお、この方の作品において俳優の自然な演技を引き出しているのが、「濱口メソッド」といわれる方法で、
これは、撮影前に出演者が一堂に会し、「感情をこめずに」台本の読み合わせ(本読み)をする、というもの。

監督曰く、この棒読みの台本の読み合わせにより、
撮影の際に自然な演技、その場におけるあるがままの言葉が引き出されるのだそうですが、

この「自然な演技、あるがままの言葉」というのは、
この方の「星図の南方=この方が理想とするもの」である鳳閣星そのものでもあります。

星図は以下のとおり。

★車報
石石牽
将鳳将

見れば「石門星+天将星」、そして「二天将星」の方でもありますね。

「濱口メソッド」などといったところで、
通常は、そういうメソッドをアイディアとして持っていたとしても、
それを出演者に徹底させることができない監督というのも数多くいる中で、
その「徹底」ができたのは、この「石門星+天将星」が効いてるんだろうな、と思いました。

エネルギー値が低く行動領域の狭い方の「石門星+天将星」の活かし方として、
これほど適した職業はなかなかないような気がしますが、

こういうのは占い師が「こういう職業がいいですよ」といって目指して実現できるものではなく、やはり「自分を知る」「自分の心を観察し捉える」ということをされてきた賜物なのだろうと考えます。

その意味で、結局のところ「自己実現につながる生き方」というのは、
自分で見つけるもの、自分で切り開くべきものなのだろうと思います。

…この方の宿命は、他にも書くべきこと、書きたいことはまだまだたくさんあるのですが、
ひとまず本日はここまでにします。
そのうちまた書きます。

⭐︎2021年12月二週目公開分のマガジンです🌹
一部、多めに公開している投稿が含まれています。
参考になれば幸いです。
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11/9 天中殺の消化に及ぼす位相法変化の影響、継承運の天中殺に日座・日居の天中殺がある理由
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11/4 10月zoomMTGのフィードバック①
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11/2「性格がねじれる」ことの原因と、位相法という気の「緊張と弛緩」※閲覧注意
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10/30 散法の使い方、対冲という分散の気・対立軸、「あと腐れのない離婚」「不倫解消」のタイミング
https://note.com/kinugyokutoan/n/nea36e79cc88d?magazine_key=m26f4dadc17a5

11/1 2021年10月衆議院議員選挙に関する考察 枝野さんの迷走と石原さん落選の算命学的背景
https://note.com/kinugyokutoan/n/nd364049d010f?magazine_key=m26f4dadc17a5

10/18 十大主星の使い方の2ステップと「人のため」にエネルギーを使って良い星・ダメな星、その理由
https://note.com/kinugyokutoan/n/n5bdb1a6bf3f4?magazine_key=m7bbd335fa95f

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⭐︎十大主星の多連変化のまとめです🌸
十大主星の総合的な理解に不可欠の内容です。
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※以降、2021年6月分まであります。
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