経済の下振れ材料と上振れ材料についての企業向けアンケートの結果の一覧が、帝国データから出ている帝国タイムスに出ていました。
若い頃、新聞を端から端まで読んでいた頃は、
この手の記事の表の上から順にノートしたりしてました 笑
最近は、
ざっくりとした流れを象徴する大きな記事か、
流れに反する小さな記事くらいしか読みませんが、
こういうアンケートに基づく回答は、
必ずしも経済の流れや理論と一致しないものの、
一般企業や経営者がどう考えているかが分かるので、参考になります。
通常は、
より大きな規模の経済を動かす少数の人たちの考えが経済全体に大きなインパクトを与えるものですが、
動乱期とか、
今年のような土剋水の星回りでは、
「番狂わせ」
みたいな、ちょっと別のことが起こったりするようです。
庶民が知性を剋すとか、
金が伝統を剋すとか、
変化が滞るとか、
いろんな見方がありますが、
己亥が異常干支であることも加味すれば、
今年は「ふつう」でないことが起こったりしそうで、
その予兆を観察するにはこうした「人の意識の集積」のようなデータが参考になります。
算命学をベースに世の中の動向を知ろうとする場合、
「意味のあるニュース」と
「意味のないニュース」をどう見分けるか?
ということが大切だと教わります。
もちろんどれも意味のあるニュースなので、
大筋を示すニュースと
さざ波のように消えていくニュース、
と言い換えた方が良いかもしれません。
人為的に造られたニュースというのは消えていきますが、
(それに意味がないわけではないですが)
流れを作るニュースは年回りや月回りに沿っていて、
テレビの音量が上がっていくように大きなニュースになっていきます。
そういう、
「時代の後押しを得たニュース」
を見極め、時代を読み解くことの大切さを学びます。
菅下清廣さんなどは、
こうした算命学の知見で経済を読んで株式投資に活用しておられる人ですが、
菅島さんのご著書を読むと、
人間の集合体が一つのムーブメントを作る、
大きな経済の流れを作る、
という視点の捉え方とか、
その視点の面白さを学ぶことができます。
少し前に、
個人の本能発揮と集団の本能発揮は正反対になることについて書きましたが、
経済における個人の行動と集団の行動も正反対になります。
例えば、
個人の大衆的な行動が「安いから買う」であるとすれば、
企業は「安いということはさらに値下がりするかもしれないから買わない」という判断をしたりします。
経済を読み解くときは、
そういう個人の経済活動と集団の経済活動の極を見極めることがポイントです。
アンケートを見るときは、
それが個人としての回答なのか企業としての回答なのかが大事なので、
そのあたりも明記してあると、価値あるデータになります。
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