算命学と量子力学

年始以来、複数の知り合いが、量子力学についての本を連続して挙げているのが気にかかっています。

量子力学といえば、
シュレーディンガーの猫の実験などが有名で、知っている人も多いと思いますが、
最近は「引き寄せの法則」とセットで、割と俗っぽい扱われ方をすることも増えました。

けれど、彼らが挙げていたのは割と真面目な本で、
気になったので買おうと思ったら、数万円するとか、既に Amazon では売っていないとか、
そんな本ばかり。

厳密に言えば、量子力学の源流ともいえる人物による専門書なので致し方なく、
この人の選書なら然もありなん、と思いつつ、
数万円のほうはポチり、売っていないほうの本はそのうちどこかで出会えることに望みを託しました。

年始、芸術に触れることは算命学の理解につながる、ということを書きましたけれど、
量子力学というのは、もっとダイレクトに算命学の理解につながります。

というか、
算命学で説かれている自然観に物理学が追い付いてきた、
それが量子力学である、というほうが適切であるように思います。

十干と十二支の関係というのは空間と時間の関係である、
というのは、そのまま量子力学の理解に連動していますね。

現代を生きている大多数の人たちは、
未だにニュートン物理学による堅牢な世界に閉じ込められて生きているのですが、
アインシュタインの相対性理論以降、ニールス・ボーアに至る量子力学の発見により、
世界というのは相対性、不確定性、相補性を持ち、
人間というのはとても自由な存在であることが証明されました。

ボーアによれば、
古典物理学による世界というのは、
「プランク定数が充分小さな場合の量子力学の極限」
…であるいわれますが、

つまるところ、
私たちが信じている堅牢な自然観というのは「可能性の最小極限」である、ということで、
本来は、そこから遥か遠くに飛躍できる存在である、ということです。

ちなみに、マイケル・タルボットがこうした量子力学の可能性について30年くらい前に書いた本がオカルト系の人たちの間で人気を博しましたが、

多少突飛な感じはあるものの、あの本で書いてあるくらいの可能性が人間にはある、
という理解は実はそれほど大きく外れていないように思います。

算命学では、
十干を空間、十二支を時間と捉えます。

空間とは世界、時間とは人間であり、
空間と時間の関係=世界と人間の関係こそが人間の人生である、ということです。

時間にもいろいろありますが、
算命学では、人間とは「動く時間である」といわれ、
人間の老いとは、時間が可視化されたものであると考えます。

世界を構成している10種類の空間が十干、
その空間で動いているのが 12種類の時間が十二支であり、
年ごと、月ごと、日ごとめぐる干支というのは、
その空間と時間に作用を及ぼします。

人間というのは、その生まれた
年ごと、月ごと、日ごとめぐる干支によって定義されますが（それが命式）、

これはつまり、
人間というのが時間である、ということの証左といえます。

その「動く時間」である人間が、
「可能性の最小極限」を生きるのではなく、
「可能性の最大極限」を目指す生き方を説くのが算命学です。

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