『「中の上」、年収でいうと2000万~3000万円くらいの層は、中産階級の没落と共に分厚くなっている感じがします。』
…という、
元外務省の佐藤さんが指摘しているのと同じようなことを、
私も最近感じています。
これはいわゆるサラリーマンで年収2000万〜3000万円の人たちが増えたというのではなく、
自営業、それも利益率の高い自営業で、
自由になる年収が2000万円〜3000万円、という人たちが増えたように感じられる、ということです。
例えば、
肌着や雑貨、食材など、
「一点豪華」ではなく「日常豪華」なものが増えたとか、
郊外の高級レストランが増えたとか、
そういうところにその空気を感じています。
その理由を考えるともなく考えていたんですが、
その記事を眺めつつ、
20年くらい前に本田健さんが提唱した、
「年収3000万円くらいの小金持ちが一番幸せである」という考え方の影響なんじゃないか?
…と、ふと思いました。
「年収3000万円の幸せな小金持ち」とは、
人間が自然体で使えるお金はせいぜい年間2000万円程度であり、
それを超えると、
「お金を使う」ということにストレスを感じたり、
責任や影響力が増すことにより自由度が制限されたりする、
そうしたストレスや制限なく幸せを謳歌できるのがだいたい年収3000万円程度である、という考え方のこと。
実際、そうした考え方のもと、
上場や、それによる規模や知名度の向上を目指すのではなく、
身近な世界、目が届く世界、信用信頼でつながることができる世界に限定した商売をする人たちが増えました。
先日、日経新聞に、
この4月に再編が予定されている東証の規模が欧米にまるで及ばない、という問題提起的な記事がありましたけれど、
只今現在の日本というのは、
覇権を握ることや巨万の富を得ることに、
刺激や羨望を感じる人というのは少なくて、
むしろもっと身近で手軽でノンストレスなものを目指しているんじゃないかな?
…と、思いました。
それが良いかどうかは別にして、
今はそういう時代なのだろう、
…ということです。
そういえば、先日、
20代前半の若い人たちが地元愛を語り、
地元を盛り上げることに一生懸命である様子について書きましたけれど、
私たちの世代というのは、
「脱地元」「脱日本」、広い世界に向かうことこそが若さであり、
「地元に残るのは負け組」的な空気があったのとは好対照をなしていて、
そうした変化を眺めれば、
「時代の変化」ということの意味が分かるだろうと思います。
ちなみに、
そういう若者に対して、
「最近の若者はスケールが小さくなった」
「今後の日本が心配だ」
…と、言っていた方がおられましたが、
おそらく、
彼らの子供の世代くらい、
つまりあと20年くらい先になると、
また、スケール大きく世界に向かうような若者が出てくる感じがあります。
世代による役割や得意分野というのがあり、
今の時代の若者は、
地元や身内など、内向きに向かう時代、
そしてそれが極まれば、
その先に再び「脱地元」「目指せ世界!」と外向きに向かう時代がやってきます。
なお、世代の傾向というのは、
隣り合う世代同士は常に「逆」なので、
本質的な意味で理解し合うことは難しいのですが、
否定や反発というのは、
「力強い前進力」を生むための仕組みなので、
無駄に「共感し合える」ことなど目指さない方が良いだろうと思います。
とりわけ若い人たちは、
「共感してくれる大人」に安心感を持つものですが、
安心感の中に育ってしまうとロクデナシにしかならないもの。
年収3000万円の幸せな小金持ちの話に戻せば、
前に今は「陰の時代」であると書きましたけれど、
その「陰の時代」の中の豊かな時代=経済確立期というのは、
そういう「個人の経済の確立」の時代なのかもしれないな、と思いました。
⭐︎2022年1月二週目分を公開しました。
https://note.com/kinugyokutoan/m/m7504375cf949
12/9 命式詳解① 結婚7年目の試練、陰占と陽占の間にある矛盾の考え方、位相法を俯瞰する視点
https://note.com/kinugyokutoan/n/nf86ed15ad8bc
12/13 人間の運命は「宿命と環境の接点にある」ということの意味
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12/3 陰占でとらえる「身強」の構造と、「身強」が身強らしさを発揮できないときの理由と対処、工夫
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11/30 家系・一族の栄枯盛衰、中殺や異常干支、天剋地冲、偏りに刻まれた役割、上昇に向かう関門
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https://note.com/kinugyokutoan/n/n5c3e79d6a7f1?magazine_key=m498ca7ac9350
⭐︎11/2「性格がねじれる」ことの原因と、位相法という気の「緊張と弛緩」※閲覧注意
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