「強烈なエゴが人生を切り拓く。
周囲の人間から、どんなに批判されても、自分の信念を曲げずやりたいことを貫く。
それこそがエゴである。」
…とは、昨日他界された石原慎太郎さんの言葉です。
この方は、2015年の末に政界を引退される際には、
「死ぬまでは言いたいことを言って、やりたいことをやって、人から憎まれて死にたいと思います」
…という言葉を残されましたが、
まさに「戦う政治家」、
衆愚に迎合することなく、
白痴を厭うことを隠すことなく、
そして利権に転ぶこともなく、
己が正義こそを信じて邁進された稀有な政治家でした。
ときどき、この人をして、
「太陽の季節」ただ一作の小説家であり、
弟であった石原裕次郎さんと石原軍団に支えられた政治家である、
…などと評する方がおられますが、
この方が政治家であられたときに残された数々の珠玉の名言を思い起こせば、
そうした評がまるで的外れであることが分かります。
95年の国会議員勤続25年表彰の挨拶において、
「去勢された宦官(かんがん)のような国家になり果てている。その責任は我々政治家にこそある」
…という言葉とともに突如国政から身を引かれたときのその言葉はあまりに有名ですが、
以後、しばらく自民党冬の時代に向かうその時期に、
鋭い感性でもって捉えた真実を、刺さる言葉で伝えることができた、
「言葉の使い手」であったことをみれば、
やはりベースには小説家としての姿があったことが窺えます。
実際、星図を見れば、
中央に誇り高い牽牛星、
東方に闘う車騎星を持ち、
西方の孤高の美意識を示す調舒星でもって言葉を紡がれることこそがこの人であり、
北方の龍高星に導かれて都政改革を断行、
南方の司禄星があのような理想的な家庭につながっている、
人体星図は自分の取説であり、
その姿を顕現させることこそが宿命消化であるならば、
まさに与えられた宿命を見事に消化された方であったなぁ、と感じるところであります。
⭐︎龍馳
調牽車
極司報
それにしても、
攻撃的な言葉でもって道を開かれた方ですが、
やはり東方車騎星はそうであってこそ、というのが伝わって参りますね。
調舒星では=小説家では、
本質的な意味で世に出られない。
…だからこそ、
先に挙げた多少失礼な評が出てきた、
といわれれば確かに、と思うところ。
それにしても、三奇星+見弱は短命ともいわれますが、
実に89歳の大往生が実現できたのは、
政治家でありながらそこに利害損得がなかったことの証左、
小説家としての美意識を生きてこられたのことの証左、
尊い理想のみに邁進されたことの証左、
…と考えます。
ちなみに、
知ってる人は分かると思いますが、
星図がすごく私と似ています。
横線全部と三奇星がある点、そして壮年期の天報星。
恐れ多いと思いつつ、
「目指すモデルは星図のにている人を」
ともいわれるので、
石原さんの言葉を振り返りつつ、精進しようと思います。
以下、17年間、芥川賞の選考委員を務められての言葉。
心に留めておきたい言葉です。
…
最近私が特に強く感じているのは、魅力のある青年が少なくなったということである。
私は平成7年から24年までの17年間、芥川賞の選考委員を務めてきた。
その間、足をすくわれるような小説に出逢えたらなと淡い期待を寄せていたが、遂にそれは叶わなかった。
時折、閃きのある作品が現れても、私以外の選考委員は認めようとしなかった。
それはなぜだろうか。
結局、若い書き手にしても年配の選考委員にしても、世間受けや流行、話題性といったことばかりを追い求め、「こういう小説を書きたい」「この作品は素晴らしい」という内なる思いが感じられない。
つまり、エゴがないのだ。
エゴと聞くと悪い印象を持たれる方が多いだろう。
しかし、それは大いなる誤解であって、エゴとは人間の個性であり、感性のことである。
フランスの小説家・スタンダールが「エゴティズムとは、他人との関わり、あるいは対立において利害関係を超えて精神的、肉体的に自分を主張しようとする人間の本然的な態度」と捉えているように、周囲の人間からどんなに批判されても、自分の信念を曲げずにやりたいことを貫く。
それこそがエゴである。
⭐︎2022年1月四週目のマガジンを公開しました🎍
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12/24 人生の転機をもたらす納音・対冲、退気・進気における陰陽バランス、集団(会社や家族)の転機
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12/29 「結婚に向きにくい」といわれる日干支を持つ場合の改良法①
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12/18 十大主星に星図の位置の意味を重ねて捉える、星図の場所と時間経過のイメージ
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12/3 陰占でとらえる「身強」の構造と、「身強」が身強らしさを発揮できないときの理由と対処、工夫
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11/30 家系・一族の栄枯盛衰、中殺や異常干支、天剋地冲、偏りに刻まれた役割、上昇に向かう関門
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