宿命に応じている人の回りには、宿命を消化している人、
宿命を逸れている人の回りには、宿命を逸れている人がいるものですね。
もともと、
宿命に応じている人の人生の拡大は速く、スムーズであり、
宿命を逸れている人の人生は、その拡大が緩慢であったり、ときに縮小していたりするのは気づいていて、
中殺があって中殺に応じた生き方をしている人は、
先日挙げた、将棋の藤井さんや、フィギュアの羽生さん、野球の大谷さんや、体操の内村さんなどほどではないにせよ、
中殺を生き始めたとたんに、人生が驚くほどの速さで広がっていくことや、
天中殺の道筋や、星に応じた活動をしている人は、
それを始めたとたんにメディアなどに取り上げられるようになったりするのは、
まわりにいる方々を眺めつつ認識していたのですが、
その先において、
宿命に応じている人の回りからは、宿命を逸れている人が離れていき、
宿命を逸れている人のそばには、宿命に応じている人は留まることが出来ない、
…ということも確かにあるな、ということに気づきました。
「縁」というのは、基本的に生きるスピードや成長の規模、生活の拡大のスケールなどが乖離するようになると切れていくものなので、
宿命消化の状況に応じて人生に緩急が起こる、人生の高低が変わっていく、ということが起こるなら、
宿命に応じているかどうかのその水準というのが、「縁」の維持に影響するのは当然のこと。
ただ、
このところ、「あぁ、こういうことか」と思うことがいくつかあって、
なるほど、と感じ入った次第。
ちょっと話が変わりますが、
世の中には、
人生の前半において有利である人と、
人生の後半において有利である人がいます。
基本的に、
「過保護にされて、他人のサポートを受けて」運が伸びるタイプの人は、人生の前半において有利ですし、
「苦労や困難の先に学びを得て」運が伸びるタイプの人は、人生の後半において有利な人です。
そしてだいたい、その転換が起こるのが30代半ばから40代くらいなのですが、
只今現在、私はそういう年齢にあって、
まわりにそういう年齢の方がたくさんおられる中で、
まさにその転換点にある人の様子を数多く観察する機会に恵まれている中で気づいたのは、
「過保護にされて、他人のサポートを受けて」運が伸びるタイプの人は、
人生も半ばにくると、それまで過保護やサポートで伸びていたのだという自覚なく、
我が物顔に振る舞うようになった先に落ちていく、
「苦労や困難の先に学びを得て」運が伸びるタイプの人は、
人生の半ばにくると、それまで積み上げた苦難や困難が人間を鍛え、艱難辛苦に磨かれた知恵(濁知)で道を開いていく
…ということです。
もちろん、
後天運でめぐる位相法に応じて、
そのスケールの大小、
つまり、大きく落ちるか小さく落ちるか、
大きく伸びるか小さく伸びるかは異なりますが、
そういう傾向は確かにあるな、と思います。
…ほとんど、「法則化」しても良いレベルで。
さて、冒頭の話に戻せば、
この30代半ばから40代くらいというのは、
その、若い頃に高所にいた人が降りてくる、
若い頃に低所にいた人が昇ってくる、
その交差点なので、
より鮮明に、
宿命に応じている人の回りからは、宿命を逸れている人が離れていき、
宿命を逸れている人のそばには、宿命に応じている人は留まることが出来ない、
…ということを観察できるのだろうと思います。
なお、そういう「観察」をいつもしてるのかといえば、
多分、中殺がある人は「世間という集団」の内側には入れないものなので、
(中殺がある人ばかりの環境なら別ですが)
「傍観者」というのもその役割の一つ、
もっといえばそういう「傍から観察できる」ということが中殺のある人の強みなのだと思っているのですがどうでしょう。
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