昨日は、弟宅のお引越しの手伝いをしていました。
こうして書くと、「弟さんと仲がいいんですね」といわれますが、
これまでも書いている通り、
弟とは必ずしも「仲がいい」というわけではなく、
少し前まで3年くらい絶縁状態でしたし、
今も、「べったり仲がいい」というわけでもありません。
ただ、最近は、長男・当主としてきちんと存在感を備えてきたので、
きちんと弟を立てる、
弟はそれをふまえて振舞う、
…ということが出来るようになって、
お互いに摩擦なく協力することができるようになってきたのだろうと思います。
.
父が他界して、しばらくは、
弟は弟であって、年が上である私のほうが上、あるいは対等という感覚がありました。
(民法上、兄弟姉妹の関係は対等ですし。)
そもそも弟と嫁も、
いきなり長男・当主とその妻として「新しい自分の役割」を果たすことに躊躇もあったように思います。
そう考えると、
3年間の絶縁状態の期間はその関係、
つまり「父を頂点とする家」から「弟を頂点とする家」に変化するために、
必要な期間であったのかもしれません。
さて、そんなことを振り返りつつ、
改めて、「対等意識」というものの厄介さについて考えています。
対等意識というのは切磋琢磨して成長するプロセスにおいては必要にして不可欠なものですが、
「対等」というのは維持することが難しく、
あらゆるものは、
時間の経過とともに、必然的に、どちらかが上に、どちらかが下に、
あるいは、どちらかが主に、どちらかが従に、
徐々にではあるかもしれませんが、そのように変化していくように出来ています。
同じ個体=対等である動物も、
ばらまけば、だんだんと序列に則った群れになっていくもの。
「対等」の中にも自然と序列が出来、
そうやって序列ができること=主従ができることで「群れ」として成り立っていきます。
主従が出来なければ、
同じ個体であるその動物たちは、いつまでもお互いに張り合うことに向かってしまい、
その個体のグループの中で消耗してしまって絶滅することになります。
その意味で、大きな組織を造ろうと思う場合はもちろん、
そうでなくとも、生産性のある集団をつくるなら、
当然に、きちんと序列(役割分担など)を造ることが必要で、
序列のない大集団というのは、
コントロールが効かないのは言うまでもありませんが、
何かきっかけさえあれば、
内部紛争が起こった先に分解するリスクを内包しているのだといえます。
このことは、
律音は場を取り合う
…というあのことを思い出せばお分かりになると思います。
つまり、
3年間の絶縁状態前の私と弟は、
対等意識の先に場を取り合っていた状態、
それぞれに役割が明確でないためにあちこちでぶつかっていた状態、
3年間の絶縁状態後の私と弟は、
序列が出来て、それぞれの役割をそれぞれの持ち場で責任をもって果たせるようになった状態、
…ということです。
なお、算命学を学んでいなければ、今も弟と張り合っていたかな?という気がしますが、
算命学を学んで、家系・家族における自分の分限というものを弁(わきま)えることができるようになったこともあり、
尊重する点は尊重する、譲るところは譲る、ということができるようになった、
そのおかげで、立場・序列・役割が明確になり、
安定した家族関係を取り戻したのだろうと思います。
兄弟姉妹が「対等」などと思っていると、
争い・諍いが絶えず、相続が「争続」になるといわれます。
その意味で、兄弟姉妹の間における序列というのはとても大切です。
早い段階で、きちんと序列に気付けて良かったな、と思います。
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