50歳過ぎから音大に入り、現在プロの指揮者として活躍しておられる中島良能さん、79歳。
https://mainichi.jp/articles/20190526/k00/00m/040/083000c.amp
生年月日が分からないのでなんとも言えませんが、
6旬目で自分の本来の道へ立ち戻り大成している人ではないかと思います。
宿命の道を歩み始めたところから、
人生はスタートするので長生きする傾向にあります。
才能の開花、
世に請われるタイミングというのは、
人それぞれで、
若くして世に出ることもあれば、
働き盛りで世に出る人も、
晩年にようやく世界で活躍する人もいます。
晩年運の人はなかなか下積みが長くなるわけですが、そういう人に希望と勇気を与えてくれる存在。
下に引用しましたが、この方はその心構えについても説いておられます。
ちなみに、
エゴの強い人、頑固な人というのは、
晩年運になる傾向にあります。
どちらも貴重な個性ですが、
世に出るためにはその個性を鍛錬する必要があるためです。
きちんと練れた人から、世界に旅立っていきます。
以下、宿命の道を歩むキーになったと思われるところを引用しました。
この方は2歳運の方だと思いますが、
自分の置かれた環境から逃げることなく、目の前のことに全力を尽くす人というのは、
大運の区切り目がはっきり分かるように思います。
………
『小学校6年生の時、“自分の意思で”バイオリンを習い始めた』
『神戸大学を卒業して日本IBMに就職。人事などのマネジメント分野を歩み、部長まで昇進、子会社の役員になった。もともと“57歳で辞めようと思っていたが、53歳の時、会社から提示された条件がよかったこともあり、早期定年退職を決めた。”』
『 退職後、趣味で音楽を楽しむだけでは満足できなかった。半年間猛勉強して、桐朋学園大学指揮教室(現在のオープン・カレッジ「指揮コース」)に合格した。ちょうどそのころ、弦楽合奏団「静岡プロムジカアンサンブル」のチェロ奏者に応募して合格し、プロの音楽家にもなった。』
『指揮者は「第二の人生」ではなく2度目の「第一の人生」だという。「会社でのマネジメントや海外での経験、さまざまなことを乗り越えてきた力が、指揮者になってからも生きている」という。「現在の仕事以外にやりたいことがあっても、浮足立ってはいけない。目の前のことに全力で取り組むことが大事です」と話す。』
………
この方は、おそらく会社員として働きながら、退職したら音大へ行くと決めておられただろうと思いますが、
倦まず弛まず、軽々にその道へ向かうことなく会社員を続けていれば、
天啓ともいえるタイミングを得て、満を持して自分の目指す道へ迎えられるのかな?
という印象もありました。
思いを抱き続けることの大切さを強く感じました。
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