「自分の人生の全責任は自分にある」という理解がもたらすもの

自分の人生の全責任は自分にある。
…という理解を私が得たのは 27歳、社会人になって5年目のときでした。

それまでは、
自分の人生を改善・向上させるには誰か、あるいは何かが必要だと思っていて、

けれど、
自分の人生の全責任は自分にある、ということに気付いて、
ものすごく気持ちがラクになったのを覚えています。

世の中には、
自分の人生の全責任は自分にある。
…ということを、重荷のように感じる人もけっこういますが、

成果と責任が表裏一体であるという理解は、
なんていうか、成果を搾取されているように感じることが多かった環境に在っては、
ある種の天啓のように感じられたのでした。

算命学の理解を深める上で、
この「自分の人生の全責任は自分にある」という考え方は非常に重要であり、
この考え方を理解することなく、算命学を理解することはできません。

というのも、
算命学の理論というのは、徹頭徹尾、因果律に貫かれた学問であり、
その世界は凄まじく論理的にして、神々しいまでに幾何学的なもの。

それを理解するには、
「自分の人生の全責任は自分にある」というような厳格な世界の認識が不可欠であるからです。

なお、怖がらせないために補足しておくと、
算命学の理論自体はたいへんに怜悧なものですけれど、
解釈する際、つまりそれを伝える際には情をもって為すべし、とされているので、
怖がる必要はありません、ご心配なされませんよう。

さて、ちょっと大げさに伝わったかもしれませんが、
これは実際すごく面白い面もあります。

というのも、
すごく些末なことも含めて、
日々その、「自分の人生の全責任は自分にある」という考え方で生きていると、
だんだんと、
モノゴトの仕組みというか、法則のようなものに気付くことが出来るからです。

日常生活を含め、
あらゆることに、自分の責任が及んでいるという理解があれば、
「気まぐれな何か」や「偶発的な何か」など存在しないのだという気づきにつながり、
「気まぐれな何か」や「偶発的な何か」など存在しないのだという理解があれば、
あらゆる現象は、深い洞察へのヒントとなる「事例」として有益な学びをもたらすようになるもの。

例えば、
先日、AppleWatch が見当たらなくなる、ということがありました。

それでどこにあるか、iPhone で調べてみたら、
前の晩の時点で実家にあったことは確認できたのですが、その時点での所在地は不明。
ちなみに、実家に滞在中から帰宅後まで、一度も AppleWatch を見ることなく、
ずっと自宅で充電しているものだと思っていたので、
所在を調べて実家にあると表示されたときには衝撃でした。

ちなみに自宅と実家は 50km くらい離れています…。

いちおう母に確認してもらいつつ、自宅を探したものの見つからず、
仕方がないので買い直そうとしたら画面がなぜかフリーズして購入もできず、
困ったな、と思っているうちに寝落ちして、

朝起きたら、朝日に照らされて自宅のソファの下に落ちている AppleWatch を発見、
事なきを得た、というお話なのですが、

こういう事態を、
「自分の関知しないことによる偶発的な出来事」とみるか、
「自分の日ごろの行いに原因がある、因果律に支配された出来事」とみるかで、
人生への主体性の発揮の度合い、
モノゴトの仕組みの理解の度合いというのは変わってくるように思います。

「自分の人生の全責任は自分にある」
…という覚悟を決めれば、
自分の人生に起こっているモノゴトの仕組みの理解の度合いが格段に上がり、
その先において、人生へ主体的に取り組んでいくことができるようになります。

自分の人生に起こっているモノゴトの仕組みの理解の度合いが上がれば、
その現象を支配する位相法条件や星の連なりの意味の理解も深まるもので、

その意味で、算命学の奥深い理解には、
「自分の人生の全責任は自分にある」
…という理解、その覚悟はとても重要であるように思います。

その覚悟が、自分の人生の舵にもつながるし、
算命学の奥深い理解にもつながるように思っている次第です。

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