「ある年齢」に備わっているはずのもの

このところ、ちょっと不穏なことがあって、友人と毎日電話で話をしています。

電話って死語ですか?
…くらい、もう何年も「電話で長話をする」ということをしていなかったのですが、
毎回30分くらい話をしています笑

その内容はともかく、
そんなふうに毎日、「会話をする」ことに集中しながら、その友人を「大人だなぁ」と感じつつ、
ふと気づいたんですが、

実のところ、だいたい、ある年齢を超えれば、
誰しもが、何かしらしてお金を稼いでいくことができるようになっているんじゃないかな。

「ある年齢」を超えなくても、立派に商売をしておられる方は山ほどおられますが、
そういう人は、きちんとその才覚を備えているからそれができるのであって、

今言っているのは、そういう才覚の有無にかかわらず、
「ある年齢」を超えれば、だいたいの人は、何かしらして真っ当な商売をしていくことができるのだろう、
…というお話です。

もっとも、そうはいっても「ある年齢」になってもまるで商売ができない、
お金を稼ぐことが出来ない人というのもいて、
それはなぜかといえば、その「ある年齢」において備わっているはずのものが備わっていないからだろうと思います。

例えば、
「ある年齢」なりの常識だったり、
「ある年齢」なりの気づかいだったり、
「ある年齢」なりの覚悟だったり、
「ある年齢」なりの厳格さだったり、
「ある年齢」なりの自立心や向上心であったりするわけですが、

そういう、きちんと生きていれば備わっているはずのものが備わっていない場合には、
「ある年齢」を超えても商売ができない、ということはもちろんあります。

けれど、大体の人は、「ある年齢」に備わっているはずのそういう要素を備えているもので、
このところ、毎日その友人と30分電話で話をしながら、そのことに気づいた次第。

その意味でいえば、人間というのは、
「ただ生きている」だけで何とかなるわけではなく、
適切に、その年齢ごとに応じた経験や体験、思考といったものがとても重要であるということでもあるのだろうと思います。

人体星図というのは「自分の取扱説明書」ともいわれ、
東方がスタート、中央がプロセス、西方が未来、
東方が未来、中央が現在、西方が過去、
あるいは東方が仕事、中央が立ち位置、西方が財産…という構造になっていますが、

それをみて、自分は結果が大事、財産が大事だから西方だけを重視する、
…ということをおっしゃる方がおられるのですが、

そううことをすると、
「ある年齢」に備わっているはずのものが備わらないまま年を重ねる、ということにもなるのだろうと思います。

ちなみに「西方」とは結婚の場所、配偶者の場所でもあるのですが、
早くに結婚して、専業主婦になり、
ひたすら家のこと、内向きのことに取り組んできたような女性は、
まさにその「西方だけを大事にする」という在り方となり、
「ある年齢」に備わっているはずのものが備わっていない、ということがけっこうあります。

もちろん、「奥方」とはそう在るべきものであり、
だからこそ、西方の星をこそ大事にすべきであるのですが、

若い頃に「奥方」を目指しながら、
40代くらいになって子供の手が離れて、
ちょっと仕事をしてみよう、商売をしてみよう…という場合には、
その「備わっているはずのものが備わっていない」ことによる難しさに直面することになります。

算命学では、
途中でゴールを変えてはいけない、というルールがありますが、

そんなふうに、
当初目指したゴールから、途中でゴールを変えるようなことをする際には、
また一からゴールを目指し直さなければならない=エネルギーと時間が相応に必要になる
…ので、人生の方向転換をする際には、そのことを念頭に置いておくことが重要だろうと思います。

もっとも、
「奥方」を目指して結婚したわけではない場合、
結婚生活においても自立して自分なりの社会参加をしてきた方であれば、
「ある年齢」に備わっているはずのものがきちんと備わっていることもありますし、

一方で、共働きでやってきましたという場合でも、
実際には自分の脚で立つ意識がなかったような、
「かくれ奥方」の意識があったような方は、
「ある年齢」に備わっているはずのものが備わっていないということがけっこうあります。

あるいは、男性であっても、
実際には自分の脚で立つ意識なく働いてきたような場合、
=会社におんぶにだっこで生きてきたような場合、
…には、その「かくれ奥方」的な意識があり、
「ある年齢」に備わっているはずのものが備わっていないということもありますね。

この「ある年齢」に備わっているはずのもの、というのは、
自立して生きていくには不可欠のものであり、
それが備わっていれば、だいたいの人は何かしらしてお金を稼いでいく、商売をしていくことができるように思います。

⭐︎2022年5月三週目のマガジンを公開しました🌿
https://note.com/kinugyokutoan/m/m5a4e199a8908

4/14 常に進化・成長しなければ淘汰されるこの世の仕組み、存在し続けるため「成長」が必要な理由
https://note.com/kinugyokutoan/n/ncd88c23818f0

4/15 天皇家に見る各代が担う役割と、足利将軍家・徳川将軍家が15代で終わった理由
https://note.com/kinugyokutoan/n/n727e23227249

4/8 同じ十二大従星が複数あるときの構造的理解、意味と作用①
https://note.com/kinugyokutoan/n/n247042a56bdb?magazine_key=mfcc3585f2d34

4/13 方向代数 5代1セットでめぐる各代の「座」が持つ運と作用、使い方
https://note.com/kinugyokutoan/m/mfcc3585f2d34

4/6 「壮年期にある天印星の光らせ方の難しさ」と天印星を通して知る十二大従星の仮面と役割
https://note.com/kinugyokutoan/n/n1dc719037f6c

4/3 陰道占技想定法 伝統芸能の世界 序説 水火の相剋という矛盾の世界、非常識の先にある発展の理由
https://note.com/kinugyokutoan/n/n3ea9719eee99

3/24 天剋地冲という完全破壊のエネルギーがもたらす消耗と身内・親族・人間関係への影響
https://note.com/kinugyokutoan/n/nee4473e7da13

3/30 土性特有の難しさ、土性を発揮するために要する時間とその方法
https://note.com/kinugyokutoan/n/n07b43a73cfd4

3/11 命式詳解③ 陽占を読むときのポイントと誤解の多い「晩年期天将星」の生き方
https://note.com/kinugyokutoan/n/n8109115cdf51

1/27 ちょっと深い天中殺の仕組みと構造、「天の助けが得られない」ということの意味
https://note.com/kinugyokutoan/n/na7ba8c0e71aa?magazine_key=m351c585f101b

⭐︎「東方の星と南方の星の組み合わせ(全パターンあり)」を中心に、
「適職」や「出世」に関する投稿を「適職に関する投稿のまとめ」としてマガジンにしました📚
https://note.com/kinugyokutoan/m/m0b5d9b4bbd45

⭐︎サークルはこちら:https://note.com/kinugyokutoan/circle
月額5000円です🌿毎日3,000文字以上、毎月90,000文字以上更新中📖

⭐︎各天中殺の生き方について、
知っておくべき基本的な内容の記事をまとめました🌿
重陽の日のお祝い価格、3333円です。
https://note.com/kinugyokutoan/m/mfa6bb7348d9a

⭐︎マガジン統合版

○2020年5月のマガジン
https://note.com/kinugyokutoan/m/ma8ab308f3ccb

○2021年8月公開のマガジン🌹想定法など
https://note.com/kinugyokutoan/m/m389e8a4eaf03

○2021年9月公開のマガジン🌷いろいろなこと
https://note.com/kinugyokutoan/m/m061887485359

※マガジンは2020年4月〜2021年9月まであります(2022年3月現在)
天中殺、適職等のまとめマガジンと重複している部分もある点にご留意くださいませ。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash