「真っ当な生き方」について

昨日から、noteのほうに「徳分」について書いています。

今更ですか?
…と思われそうなのですが、
「徳分」というのは「厚み」を意識することでその良さが出るもので、
それについては、あまり説かれることがないので、書いておくことにした次第。

さらにいえば、
私の命式が官印相生格的なので、
改めてその役目を意識しようと思ったことと合わせて、

世の中の人がそれぞれ「与えられた役目」というものを意識することに役立てれば、
と、思ったのもその理由です。

さて、殺(官)印相生格や従生財格など、いわゆる「格」に入格していると、
いかにも「特別」なようにいわれるのですが、

実際には、その格を活かせるだけの努力と研鑽なしにその格が稼働することはなく、
入格した命式が「特別」であるのと同じくらいの、いやそれ以上の「特別」な努力と研鑽を要するのが入格した命式というもの。
逆に言えば、「特別」な努力と研鑽をしない入格者は格を活かすことなどできないのだということです。

これはつまり、

王貞治さんが、
「プロは自分のことを、人間だなんて思っちゃいけないんです。」
(「人間だからミスはある」などという甘えは許されないのだから、徹底的な努力と研鑽が必要である)
…ということをおっしゃっていましたが、

いわゆる入格している人というのは、
そういう「自分を人間だと思ってはいけない」存在であり、
人間的な甘えやゆるみを自分に許さない生き方の先に、格が稼働するということでもあります。

…私がその生き方をできているかはかなり微妙ですが、
書いておくことで、多少は意識して頑張れるんじゃないかな?と考えたのでした。

なお、入格していなくても、
誰しもが何かしらの徳分をもっているので、
その徳分を豊かに活かすことができれば、大いに社会で活躍することができます。

さらにいえば、徳分というのは宿命のみならず、
後天運でもめぐるので、
うまく徳分の厚みが増すタイミングを使って計画的な徳分の発揮に臨めば、
世の中の役に立ち、世の中で意味のある存在感を発揮することができるわけです。

但し、その「世の中の役に立ち、世の中で意味のある存在感を発揮する」ことは、

FIREに見られるような「さっさとお金を稼いだあとは、働かずに生きていこう」という生き方や、
「目立つ」「稼ぐ」「ラクをする」という生き方とは異なるもの。

もちろん、「目立つ」「稼ぐ」ことの徳分がある場合は別ですが、
その場合にも、十把一絡げにそういう在り方を目指す在り方とは異なり、

入格している人が格を活かすのに必要なのとまるで同じとは言いませんが、
それと同じような努力と研鑽の先にこそ、
世の中の役に立ち、世の中で意味のある存在感を発揮することができるようになります。

本来、人間というのは、
働くこと、世の中で役立つこと=社会に参加すること
…を通して、充実感や自信、喜びを感じる動物であり、
いわゆる、
「真っ当な人間」「真っ当な生き方」とはそういうもの、と思います。

ちょっと説教臭い内容で恐縮ですが、
このところ、まるでその人らしくない生き方に向かっているような人がたくさんいて、
本来の生き方からまるで逸れていく人がたくさんいることが気にかかり、書いておくことにした次第。

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