先日、京都大学125周年の式辞で、
同大学の湊総長が言及されていた、湯川秀樹先生の『詩と科学』という本を読んでいます。
湯川秀樹先生というのは、
京都大学が輩出した日本初のノーベル賞受賞者で、 理論物理学者の方ですが、
幼少期に、漢学の素養が豊富な母方の祖父から漢籍の素読を習われた、
四書五経をはじめとする東洋思想に親しまれた方でもあります。
なぜ、今、その湯川先生の本を読んでいるのかといえば、
最近、イタリアの理論物理学者であるカルロ・ロヴェッリ氏の本(ベストセラーになってます!)を断続的に読んでいたこともあり、
同じ理論物理学者(しかも日本初のノーベル賞受賞者!)の湯川先生の本も読んでみようと思った、ということなのですが、
いざ読み始めてみると、
なんというか、現代の理論物理学者であるロヴェッリ氏の説く内容と、
約半世紀前の理論物理学者である湯川先生が説く内容の連続性に驚き、そこに大した差がないことに感動しました。
ロヴェッリ氏の本は、最近のベストセラーですが、
50年の時を経て、大衆がようやく受け入れることができ始めた量子物理学の世界を、
湯川先生は50年前に既にとらえていたのだな、というか。
特に印象的なのは、
知識、そしてその先にある知覚こそが世界を創る、
無限の知識欲は無限の世界を創る…という概念で、
湯川先生もロヴェッリ氏も、
知識の深さがその人物の世界の広さを決める…というようなことを言っているのですが、
それが、言語哲学の父といわれる MITのチョムスキー教授の、
『人間の本性とは、自発的に無限の言語表現を生成することを可能にする言語能力に支えられた「自由な思想」、「理性」、「創造性」である』
…という言及に通じている感じがして、
なるほど、やはり物理と哲学はつながっているのだな、ということなども考えました。
この理論物理学者のいっていることと、言語哲学者のいっていることの共通性がお分かりになりますでしょうか。
「知識にない世界は、この世に存在しないのと同じ」というのと、
「言語にできないことは、考えることができない」ということ、
「知識によって世界は広がり、知識として認識している世界は出現する」ということと、
「言語にできることは考えることができるので生み出すことができる」ということ、
…は、それぞれ同じようなことを言っていますよね。
さて、そんなことを考えつつ思い出したのが、
身強の人たちは、有形・現実の世界に立脚するので、現実的な考え方に向かいやすく、
身弱の人たちは、無形・精神の世界に立脚するから、精神的・思想的な考え方に向かう…といいう、
そのフラクタル構造のことです。
身強の人たちと身弱の人たちの間には、実は根本的な思考の隔絶があります。
人体星図に、身強・身弱の両方の星がある場合には、それほど極端な隔絶感を感じないものですが、
すべてが「身体のある星」の方と、すべてが 「身体のない星」の方の間には、
見えている世界が違う、住んでいる世界が違う…みたいな、割とくっきりとした隔絶感があるように思います。
これも、先に挙げた湯川先生やロヴェッリ氏、そしてチョムスキー教授のいっていることに通じているような。
つまり、身強・身弱は、その思考が異なるわけですが、
その異なる思考つくる現実がかけ離れるのは、当然なのかもしれないな、ということです。
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