日経新聞には、
「美の十選」という、
あるテーマに属するアートを10ずつ選んで解説してくれる毎日連載のコラムがあります。
そのテーマは、
「実業家が愛した美術十選」みたいな、いかにも日経っぽいのもあれば、
「名画の器」、つまり名画に描かれた器に注目して選んだ十選などもあり、
毎日、楽しみにしています。
「日経を毎日隅から隅までなめるように読む」ようなフェーズはもう卒業したので、
経済ニュースなどは「ピンとくる記事」 しか読まないのですが、
この「美の十選」だけは欠かさず読んでいて、
私が日経新聞の購読を続けている数少ない理由の一つがこのコラムであったりします笑
さて、こういうことを書くと、
「芸術を理解する人」 と思われることもあれば、
「アート好きをアピールするスノッブ」と思われることもあるのですが、
私が芸術に惹かれ、見つめ続ける理由は、
ひとえに、そこに「宇宙の縮図」や「歴史の縮図」 を見ることができるためで、
いってみれば、
算命学を通してこの世界の仕組みを捉えることができるのと同様に、
芸術からもまた、この世界の仕組みを捉えることができるように感じられるので、それに夢中になっている次第。
例えば、
算命学からこの世界の仕組みを捉える際には、
「自然の法則」と「実際の姿」の乖離の様を見つめることでその理解を深められたりしますが、
歴史に遺る芸術というのは、
オーソドックスな芸術の歴史の流れから逸脱する特異性を備えており、
その特異性は、その当時の世界のエッジであったはずのものであり、
その各時代のエッジを顕した芸術家は「何かを見つけていた」人であるといえ、
その「何か」とは何なのか?
それを探すことの先に、「この世界の仕組み」が隠れているのではないか?
…と、考えているのです。
人間の脳というのは、
3万年前に比べて、 1割縮小しているそうです。
脳の容量と世界の仕組みに関する理解が比例するなどというのは、あまりに短絡的ですが、
脳の容量がたいして変化していないなら、
3万年前の人類は、現代の人類が知らないことを知っていたのでは?
…という仮説は十分成り立ちうるわけで、
だとすれば、
100年前、200年前、あるいは1000年前、2000年前において、
時代のエッジを走っていた人たちが何を見つけていたのか?
…ということを、芸術作品の中に探すことも、十分意味があると思いませんか。
もっとも、こうしたアプローチでの理解は、
時空間を超越するといわれる、天胡星などは得意ですが、
もしかすると、すべての人に有効なアプローチではないのかもしれませんね。
けれど、天胡星にとって、
こうしたアプローチは「本来の役目の発揮」です。
なぜなら、
天胡星は、1000年の昔にも、1000年の未来にも意識を飛ばすことができる唯一の星だからです。
なので、天胡星をお持ちの方は、
こういうアプローチに取り組んでみると、 面白い発見があるのではないかと思います。
天胡星は、そうやって、時を越えて飛んだ意識こそが自分を安定させる、という面もあります。
さて、美の十選」 に話を戻せば、
このコラムを読んでいると、
現代において「芸術」と呼ばれる作品も、
実はたいへんに日常的な生活の中で作成されたものであること、
芸術家の側も、尊大な「芸術家」ではなく、自然の一部を構成する(一個の人間」であることが感じられるのですが、
その理解が、
「自分も何か意味のあることを為さねば」 という思いに駆り立ててくれるように感じられます。
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