車騎星という星は武人の星ですが、野人の星ともいわれ、知性の星の支えを得られない場合、考えるよりも先に行動する、猪突猛進な感じになったりします。
市議選のとある候補者について、
猪突猛進を絵に描いたような人がいて、
これはそんなタイプだな、と思ったのでさらりと星図を見ましたら、
車騎星はありませんでしたが、牽牛星が2つ。
なるほど、二連変化で車騎星的要素が出てくる、その結果だったよう。
あまり二連変化について実感はなかったのですが、けっこう明確に出てくるものなのだと、その候補者を眺めつつ納得しました。
知性の星の支えのない車騎星は、
どこか普通の人から見るとトンチンカンに見えるので、特に命式を見なくても体感で分かります。
トンチンカンなんだけど、
愚直に邁進する感じ。
余計な計算をしない分(水の星がないので)、普通の人が驚くようなことを成し遂げたりすることもあり、
ある面では世界を切り開く原動力になったりします。
その候補者のことを考えつつ、
少し前に有名になった同じくトンチンカンな県議のことを思い出したので、その県議もそうなのかな?と思って調べてみたら、
その人は龍高星も玉堂星もありました。
これはなぜだろう?
と、考えつつ眺めると、主星が貫索星。(ちなみに西方も貫索星)
猪突猛進と似ていますが、我が道を行くタイプです。
そこでハッと気づいたのですが、
水が木に洩れると木が強くなるんですね(そして、その木が貫索星の場合、頑固さに拍車がかかるんですね。)
玄流局という知性の高さを示す局は、
縦線(南北)か横線(東西)において水性の星(龍高星か玉堂星)で止まる局ですが、
水で止まらず木に洩れて木で止まる場合、知性よりも情、情が厚すぎて正しい判断力に欠けると言われます。
なお、この芳順局は知的な怜悧さはありませんが、
その代わり、人を育てる資質を持ちます。善悪良し悪しを問わず情を持って育てるので教育者に向きます。
しかし留意点があり、
芳順局に入る場合、若年期における育てられ方が大事。
木だけに、まっすぐ伸びていくので、最初の段階で誤った方向に伸び始めてしまうとそのまま誤った方向に進み続けてしまうからということ。
件の県議を思い起こすに、納得感があります。
ちなみに、芳順局は幸運も不運も一代限りとも言われます。
これはなぜかといえば、
算命学における縦線は国家の法律、横線は民俗の教育、
あるいは縦線は国家の体制、横線は絆とされることと同じで、
情が横線の性質であるがゆえに、縦に傾斜していくことが出来ない、ということです。
ちょっとバラバラとした内容になりましたが、私の学びの過程、思考のプロセス、気づきの道はこんな感じで展開しています。
今回取り上げた要素をお持ちの方で、
少しネガテイブな印象を持たれた方がいたらごめんなさい。
算命学では善悪を論じず、それぞれに良し悪しがあります。
よって、例えば「トンチンカン」にも、他にない才能がある、ということ。
皆様が健やかに、その本領を発揮して生きていかれるといいなと思います。
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