年末に寄せて

本年も、皆さまよりお力添えを賜りましたおかげで、
多くを学び、またひとつ、東洋思想の理解を積み上げることができました。

たくさんの方々のお支えのもと、
学びの道を歩み続けることができましたことに、心より感謝を申し上げます。

一年の終わりに寄せて、
私が生まれた岡山県にゆかりのある復古神道の大成者、平田篤胤の歌を挙げ、
これをもって一年を締めくくるとともに、来る年に向けた心組みといたしたいと思います。

雲となり或ひは雨とも降りしきて
神代の道に身をや盡(つく)さん

篤胤が、本居宣長の名前と著作を知ったのは、宣長没後2年経ってからで、
宣長の本を読んで国学に目覚め、夢のなかで宣長より入門を許可されたと「宣長没後の門人」を自称したのだそうですが、

その経緯が、高尾宗家が亡くなられて約30年を経て算命学を知り、その道を志した自分のそれに重なり、勇気づけられました。

学問の道に身を尽くす覚悟があってこそ、
その真髄に到達できるのだというのは算命学の道に通じ、

「神代の道」とは国学、神道神学の道ですが、

儒教、仏教全盛の江戸時代にあって、
儒教的・仏教的色彩を完全に排除した復古神道神学を樹立したその在り方は、

西洋思想全盛の現代日本にあって、
東洋思想の復権を目指す私たちにとって、見習うべきものと考えます。

篤胤のその覚悟に思いを致しつつ、
年末の挨拶とさせていただきます。

どうぞ、良いお年をお迎えくださいませ。

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