日経新聞の文化欄に、『美の10選』というコラムがあります。
絵画や造形、インスタレーションなど様々なジャンルの芸術作品を、
機知に富んだ1つのテーマで串刺しにして紹介するショートエッセイとその作品の写真から成るコラムで、ものの数分で読めるもの。
現在は、
『芸術家が愛した音の風景』というテーマで、
ショパンやマーラー、ブラームスといった音楽家と、
ルドンやマネ、ドラクロワなどの芸術家の交流や交歓について連載されています。
絵画と音楽というのは親和性が高く、それを扱った展覧会や企画展は人気があるそうですが、
実際、このコラムも絵画という軸と音楽という軸を同時に捉える視点で書かれているため、立体感を伴ってその芸術を感じられ、意識がふわりと大きく広がっていく感じがあります。
私は現在、期末を終えての取りまとめやら、期初の計画やらでてんてこ舞いな日々を送っています。
仕事を含め、実業、実学の世界にどっぷりはまっていると、意識がそうした世界に固定化されるものですが、
ものの見事に仕事脳🧠になっていて、
どうにも発想が広がらない日々。
命式を見てもイメージが広がらないし、
浮かぶ言葉は使い古した言葉ばかり。
我ながらうんざりしていたのですが、
ふと、このコラムを昼休みに読むと、発想がぐんと広がることに気づきました。
命式に色を発しストーリーが見え始め、
一方で仕事もちょっとした工夫を加えられるようになり、
俄然気分良く過ごせるように。
これは面白いな、と思って考えていたのですが、
ふと、それが、横線に縦線が交わるからなんだと気付きました。
横線の世界とは実業の世界、貫索星、石門星、禄存星、司禄星、車騎星、牽牛星の世界です。
縦線の世界とは、芸術の世界、鳳閣星、調舒星、龍高星、玉堂星の世界。
人間は五本能を発揮することによって完全体として在り得るわけですが、
私のような実業(金融を実業というかどうかは別にして)の世界の仕事をしていると、どうしても横線に偏り、最大3つの本能しか発揮できないことになります。
結果として発想は貧困になり、考えは固定化さてしまったということ。
しかしそこでこのコラムを読むことで縦線の世界の風を吹かせることができ、
五本能がくるくると発揮され始め、モノゴトがスムーズに運び出したのだと思います。
(本能発揮ってそんな簡単なものではないかもしれませんが、
体感として確かに健やかな感じがあるので多分何かしらの効果はありそうです。)
そういえば、
昔お会いした某上場企業の役員の方は、
日経新聞で一番に読むのは文化面だとおっしゃっていましたが、
それはこうした五本能発揮という効果を体感していたのかもしれません。
ちなみに、けっこう断定的に書いてきましたが、こうした効果が万人に共通するものなのかは実は分かりません。
私が縦線と横線の星が共にあるので両方が必要なのか、
横線の星だけの人は縦線の星を意識する必要はないのか。
仮説としては星の所有にかかわらず、人間には五本能があり、五本能を意識することでバランスよく気分良く過ごせるのだと考えていますが、今後じっくり検証したいと思います。
なお、仮説を書くことについて、混乱を招くのではないか?ということも考えるのですが、
「気づき」というのは神様からの贈り物なので、それを受け取った人はそれを発していくという「役割」があるのではないかな?と私は思っています。
モノゴトの本質というのはあちこちに漂っていて、それと同調した人がその本質を受け取り、それを発していく、表明していくことで、新たな何かにつなぐ人が出てくる、
世の中ってそんな風にできているのではないかと感じています。
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