自分を「変える」のではなく「育てる」ことが大事

今朝の日経新聞に、

製造業の原材料・貯蔵品在庫、コロナ禍前の5割増
安定生産へ在庫確保を重視、持たざる経営」 に変化

…という記事がありました。

「持たざる経営」というのは、
BSを軽くすることを志向する経営のことで、
バブルの崩壊以降、1990年代後半くらいから日本の経済界を席巻した経営手法(会計方針)ですが、

それが変化している、というお話で、
なるほど、経営手法というのも、循環するのだな、と膝を打ちました。

高度経済成長期以降、90年代のバブル崩壊前のあたりまでは、
いかにたくさんのものを持つか、
いかに大きなものを持つか?
…が大事であるような風潮がありましたけれど、

バブル崩壊に際し、その考え方がいかに経営にダメージを与えるか(BSに大きな資産を乗せておくと、その価値が暴落したとき、会計指標を直撃し、経営が傾く)という認識のもと、
一転して 「持たない」ことが志向され、尊ばれ、
当時の企業コンサルの合言葉は 「オフバランス」でした。

けれど、10年くらい前から、IFRS(国際会計基準、 大手企業は強制適用)の影響で、
再び BS が重視され始め(厳密には、従前とは 「資産」や 「負債」の定義が異なりますが)
コロナの影響もあり、企業が再び資産保有に向かいつつある…

そのことに、世の中の、あるいは時代の「循環」 を感じ、ちょっとした感動を得たのでした。

そして、
経済確立期という陽の時代には、資産は保有に向かい、
それがこの先において、 庶民台頭期に再び転換し、
権力期、 動乱期…と、 陰が極まっていく時代の流れにつれてまた再び資産を手放す 「時代」になるのだろうな、 ということも予見されました。

さて、このお話で、何を言いたいのかといえば、
「時代は循環する」ということで、
「何事も一過性である」ということです。

そして、だとすれば、
人間は 「時代を追う」のではなく、
「時代が来る」のを待つべきである、ということです。

つまり、時代に応じて、世の中というのは、
経営手法も考え方も、あるいは服の流行りなども、
循環的に変化し続けるわけで、

昨今の世の中は、
その刻一刻変化する 「時代」に合わせるべく「自分を変えていく」ことが推奨され、

「自分を変えること」を「成長」、
「自分を変える取り組み」 を 「リスキリング」と美しい呼び方でもって奨励されて、

「自分の本質」を育てることではなく、
「自分ではないもの」を作り上げ、
自分の本質を育てる機会を奪うような風潮があるのですが、
(それと自覚している人は多くはないかもしれませんが)

そんなふうに、
社会や企業などに合わせることにきゅうきゅうとして過ごし、
「自分の本質を育てる」 に取り組まずに生きてしまうことは、

自分だけに与えられた宝物を自ら毀損し捨ててしまうことに等しく、
その結果、

本来、 自分の生来の才能にあった時代、
その才能が開花し活かされる時代にめぐりあったとしても、
それを発揮することができない、消化不良の人生になってしまうことになりますね。

このお話は、けっこう大事なお話です。

そして、 だとすれば、
「好きなこと以外、 やっている場合じゃない」
「好きな人以外とかかわっている場合じゃない」

・・・という言葉が、俄然、色彩豊かに迫ってくるように感じますがいかがでしょうか。

そうした在り方は、素っ頓狂でも何でもない、
至極当然の、あるいは生きる抜くために不可欠の在り方であることが分かります。

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