日経新聞に、
「藤井聡太七冠誕生 七冠羽生善治の壮大な仕掛けが結実」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD2989U0Z20C23A5000000/
…という記事がありました。
藤井七冠誕生に際し、羽生さんの壮大な仕掛けとは???
そう思って読んでみると、
25歳にして七冠完全制覇を成し遂げて頂点に立った羽生さんは、
当時、「将棋の本質を目指す」ことを展望し、
以降、
タイトル戦など多忙の合間をぬい、極限状態のスケジュールの中においても、定跡の一手一手を地道に系統立てて書き連ねていくという気の遠くなる作業を、
ただの一度も手を抜くことをせず、
必ず自力で定跡書を一字一句書き連ねてこれらたそうで、
そこには、自ら「将棋の本質」を目指しつつ、
『自分が今ある不確かな定跡体系を系統立てて書き連ねることによって、いつかそれに反応したより強力な棋士が出来上がるのではないか。
そしてそのことこそが、将棋の本質に向かうということにつながっていくのではないか。』
そうした、後進のために残してきた足跡、
それこそが、藤井七冠達成のための仕掛けである、という記事でした。
算命学において、タテに継承されていく世界を「系」といいますが、
この記事を読むと、
羽生さんというのは、
頂点を極めて以降、「系」の世界、タテ線の世界で生きてこられたのだということが分かります。
そして、勝負に強い、ヨコ線の世界の覇者である藤井さんとの違いもまた、よく分かりますね。
そしておそらくは、
藤井さんは、タテ線の世界には向かわない(向かえない)ので、
まだまだ、羽生さんに頑張ってもらわなければなりませんね。
そういえば、
羽生さんも、藤井さんも、
水性の星はあるけれど、火性の星を持たないのは、果たして偶然なのかどうか。
水性の星はあるけれど、火性の星を持たないことの意味は、
過去に将棋の本質を探し、未来に本質を探すことが出来ないということですが、
時間が円環的にめぐっているとすれば、
未来から見出すことができる本質というのもあるはずで、
そう考えると、
壮大な将棋の世界の流れのなかで、
過去の将棋の本質の集大成を羽生さんが担い、
その成果として藤井さんが誕生した、
本質的な意味で、羽生さんの「次元」を超える将棋の本質に近づくのは、
火性の星の棋士であるということなのではないか。
ちなみに、加藤一二三さんは、両手に鳳閣星の火性の星の人ですし、
今回、名人位を明け渡した渡辺明さんは定位置に玉堂星 調舒星を持つ方なので、
力量のある棋士がすべて水性の星の人物である、というわけではもちろんありません。
ただ、壮大な将棋の世界、
人間と将棋の関りのなかでその仕組みと構造の本質を捉えるには、
まずは、過去に推参し、その先において未来に向かうというプロセスが必要である、
…というのが「現代の時間の構造」のルールであるのだとすれば、
その過去に推参する、という部分を羽生さんが担い、藤井さんはその具現者・立証者であって、
さらに一段高い次元に向かうには、
未来からのアプローチで将棋の本質に迫らねばならず、
その「未来からのアプローチ」の担い手となるのは、
別の人の登場を待たねばならないのだろう、ということです。
このお話は、算命学の世界にも通じますね。
算命学を学ぶ方が増え、多くのブログが立ち並ぶ、 算命学 「諸子百家」の様相の最近。
算命学というのも、
羽生さん的な 「タテ線の世界」の役目の方もいれば、
藤井さん的な「ヨコ線的に活躍」する方も多くおられますね。
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