天胡星というのは「千里眼の星」といわれます。
適切に天胡星を稼働させている人というのは、先読みの高いスキルを持ち、
相当に先のことを読み取ることができるのですが、
その見通す先があまりに遠いところであるために、
「只今現在」にいる人たちにはなかなか理解されにくい、
その「先」というのがあまりに遠すぎて、
「先見の明がある」とも評価されにくいのが天胡星です。
例えば、ゴッホは天胡星をもつ人ですが、
その評価が死後においてであったのと同様に、
天胡星というのは、だいたいにおいて、
100年先に評価され、1000年の後に実を結ぶようなところがあります。
さて、こうした天胡星の質について、
「残念である」という方がおられるのですが、果たしてそうでしょうか。
ゴッホは、不幸だったか?
…といえば、
確かに、打ちひしがれて苦しんだには違いないのだと思いますが、
そのヒリヒリと苦しみを感じていたからこそ、
その見事な感性をこの世界に顕現させることが出来たのだとしたら、
その苦しみは果たして不幸なのか?
世の中には、
あの人は社長だからすごい、とか、
あの人は芸能人だからすごい、とか、
あの人はたくさん資産をもっているからすごい、とか、
…そういう「外形」をもって幸せを計ろうとする方が少なからずおられ、
これは、いわゆる 「頭がいい」と一般的にはいわれる高学歴の方でも、
「外形」でもってモノをいう人も多くおられ、
そういう方であれば、
ゴッホは不幸であったというのかもしれませんが、
ある程度裕福な生活をしたことがある人、
欲しいものを一通り手にしたことがある人であれば、
ぬくぬくと、豪邸で死ぬまで暮らすことを幸せとはいわないだろうと思いますがどうでしょう。
スイスの哲学者、カール・ヒルティも、
『人生のおいて最も絶えがたいことは、
悪天候が続くことではなく、雲一つ無い晴天が続くことである』と言っています。
人生における幸せとは、
自分の命の火を最大燃焼させること、
自らの才能を最大に発揮し、生きた証を残すことにほかなりません。
その前提に立てば、
天胡星の感性・能力の発揮には、
「只今現在は、評価されない」という葛藤と困難が不可欠であるケースもあり、
ゆえに「只今現在は、評価されない」というのも、天胡星を光らせるための仕組みの一つであることが分かります。
なお、これは、天胡星が必ずしも、ゴッホのように心身ともに苦しい環境に置かれることを意味しているわけではありません。
但し、裕福に、そして優雅に生活しておられる方でも、天胡星をもつ限り、
「見える世界の裏」を察知することになるわけで、
その裕福で優雅な生活に満足することはないし、
もっといえば「目に見える何か」だけで満足することはできないように思います。
そしてその、「満足しない」という心こそが、
天胡星の感性を磨きあげ、後世に残る何かを造り上げる原動力となっていく。
天胡星をもつひとは、
俗物に惑わされないことが大切です。
インスタントな評価でモノを判断する人を、 自分の世界に入れないこと。
天胡星の高い美意識こそが、その存在を永遠にするわけで、
天胡星が俗物に交わり、俗物に転ぶとダメージが大きいです。
⭐︎2023年6月二週目のマガジンを公開しました🌼
https://note.com/kinugyokutoan/m/m6e0807ad31be
⭐︎noteメンバーシップ上級者プランはこちら:https://note.com/kinugyokutoan/circle
月額5000円です🌿毎日3,000文字以上、毎月90,000文字以上更新中📖
※再配信サイトのご案内※New!
再配信用のサイト (別館) を作成いたしましたので、
最初から学ばれたい方は、ご参加くださいませ。
note 再配信:https://note.com/kinugyokutoan2
※再配信は、2020年3月より、 専門科 師範科の内容から書き始めましたその内容です。
更新は、 上級編と同様、 毎日更新となります。
再配信の内容をちらっとご覧になりたい方は、
2020年上半期のマガジンにまとめておりますので、 タイトルなど参考にしてくださいませ。
(タイトルと一部内容は、 無料にてご覧いただけます)
2020年上半期のマガジン:https://note.com/kinugyokutoan/m/m3cfc18c6fb4a
🌷注目記事🌷
5/7 十二大従星が示す家系の役目⑧ 天将星後半、バトンを持つ人は家系の全メンバーに応援されている
https://note.com/kinugyokutoan/n/nf51288ff300f
5/10 十二大従星が示す家系の役目⑨ 天堂星 どんな局面でも「役目を果たす」先に満足と発展がある
https://note.com/kinugyokutoan/n/nbe961c47ffb5
4/30 十二大従星が示す、家系の流れにおける役目①概説、天報星
https://note.com/kinugyokutoan/n/n73d87a020336
5/4 十二大従星が示す家系の役目⑤ 両親と同じ壮年期十二大従星の意味「星の遺伝」の意味と作用
https://note.com/kinugyokutoan/n/nbef0fcb7d9bc
4/23 命式詳解③ 干合の現象と後天運の影響、刑(旺気刑・庫気刑・生貴刑・自刑)の構造と自刑の本質
https://note.com/kinugyokutoan/n/n04ad572c6641
4/25 命式詳解⑤ 「有形の現実を生きる」ことの意味、陽占八門法と人体星図の理解・活用の違い
https://note.com/kinugyokutoan/n/nf5494a4078b4
4/14 陰占で人生の完成形を捉える 命式詳解⑤徳分のバランスの捉え方、アンバランスな徳分は使えない
https://note.com/kinugyokutoan/n/n0066a44a47ec
4/13陰占で人生の完成形を捉える・異常干支から出てくる十大主星 命式詳解④本当の意味での身強・身弱
https://note.com/kinugyokutoan/n/nb26e00a968f3
4/7 中殺された干支の構造、異常干支の構造、これらから出てくる十大主星①
https://note.com/kinugyokutoan/n/n95a0c5c2ca2f
4/10 「初旬による初期設定」と「人体星図という鋳型」とはどういう関係にあるのか?
https://note.com/kinugyokutoan/n/nac8499e27369
4/1 切れキャラから気さくキャラへ変化した理由、人間は時間とともに変化する
https://note.com/kinugyokutoan/n/nb92d784fc784
4/4 陰占から人生の完成形を捉える⑩ 才能を発揮する分野・場所で変わる評価、徳分と十大主星の違い
https://note.com/kinugyokutoan/n/n3552112a18e4
3/23 陰占から人生の完成形を捉える③ 身強と合法・身弱と散法の組み合わせが合う理由
https://note.com/kinugyokutoan/n/nc24edb503392
3/28 宿命天中殺がある場合に生地生家を離れるべきタイミング、「早ければ早いほど良い」は是か非か?
https://note.com/kinugyokutoan/n/n4f09ce727490
⭐︎各天中殺の生き方について、
知っておくべき基本的な内容の記事をまとめました🌿
重陽の日のお祝い価格、3333円です。
https://note.com/kinugyokutoan/m/mfa6bb7348d9a
最近のコメント