「芸能界は怖いところ」の意味

芸能界は怖いところだよ。
…と、少し前の世代の人たちは言ったものでした。

あるいは、同じくらいの世代の人たちはまた、
東京は怖いところだよ。
…とも言いましたね。

私たちの世代以降、
そういう言葉を真に受けなくなりましたが。

真に受けなくなった理由は、
それが単なる「過保護な人の行きすぎた心配」だと思う人が増えたためか、
はたまた、西洋的な競争原理主義のもと、
単に「大きな世界に飛躍しようとする人への妬みややっかみ」、
…と捉える方が増えたからなのか。

いろんな考え方があろうと思いますが、
本質的なその理由は、
人間が傲慢になってしまったから、
「見えないもの」への「畏怖の念」が損なわれてしまったからではないかと考えていますがどうでしょうか。

只今、noteのほうでは、
「命が持っていかれる」事例を挙げながら、
多少不穏なテーマであり、また多少難解でもあるものの、
その仕組みからこんこんと説明しているのですが、

そんなタイミングでryuchellさんのニュースを目にし、

大きな世界
=東京や芸能界
=濁流の世界
…に不用意に入り込んでしまうと、
命まで持っていかれる人もいる、

世の中には、入り込むにあたり相当な覚悟と準備が必要な世界がある、
…ということに、改めて思いをいたしています。

もちろん、
「怖いところ」といわれる東京でも芸能界でも、
なんの用意をすることもなく、
平気でふつうに生きていけてしまう人というのもたくさんいます。

けれど一方で、
そういう世界に一歩足を踏み入れる、
たったそれだけのことが命取りになる人もいる。

それは、そういう世界に不向きな命式であったり、
そういう世界に踏み入れるべきではないタイミングであったり、
理由は必ずしも一つではないのですが、

それでも確かに、
「東京に出ることが命取りになる」
「芸能界に入ることが命取りになる」
…という方がますし、

その「命取りになる」というそうしたことも、
現実化する確率は決して高くはないものの、
一定の確率では確実に現象化することに違いはありません。

なお、算命学では守護神、忌神ということについても説かれており、
この「守護神」というのはバランスの取れた生き方(ときに退屈にも見えます)、
この「忌神」というのはアンバランスな生き方(ときにものすごいカリスマとして大活躍したりします)、
…につながる要素なのですが、

それほど高くはない確率で現実化する、
…といわれるその「現実化」に遭遇するのはいわゆる「忌神」の要素がある場合です。

それはなぜかといえば、
忌神があると何でもやりすぎる傾向が出てくるためで、
そういう「なんでもやり過ぎるアンバランスさ」が、その「高くはない確率の現象」を引き当てることにつながるのです。

これを別の角度からいえば、
「守護神」の要素が強い人は、低い確率のことに賭けたりしない一方、
「忌神」の要素が強い人は、低い確率のことに一か八かで賭けたりする、
…という言い方もできます。

つまり、守護神を持つ人や守護神を使うことができている人のような守護神の要素が強い人は、
危険を犯して、東京に出たり芸能界に入ったりしない、
あるいは東京に出たり芸能界に入ったりしても、
危ないことはしない、危険には近づかないものなのですが、

忌神を持つ人や忌神を頻繁に使っているよな忌神の要素が強い人は、
成功の確率を顧みず、東京に出たり芸能界に入ったりするもので、
さらにその先において誰もが近づかないような危険なことや危険な場所に突き進んでいってしまったりするのだということです。

こうした場合における最大の問題は、
こうしたバランス・アンバラスが陰占の世界のものであるために、
本人は自覚ができないことにあります。

つまり、私たちが危険を避けるには、
「なぜか分からない」けれど危険らしいからやめておく、
「自分ではまるで自覚できない」けれど行きすぎてしまっているようなのでやめておく、
…ような姿勢が必要で、

それを促すのが冒頭に挙げた「畏れ」であったのだと思いますが、
現代は、そういう「畏れ」を抱く人がずいぶん減りましたよね、というお話です。

そんなことを考えつつ、
「畏れ」を抱き理解し備えることができる人と、
「5%のリスク」を理解し備えることができる人というのは、
同じようなものなのだろうな、と思ったのですがどうでしょう。

「畏れ」を知る人は超長期でみれば大きく発展する人、
「5%のリスク」を理解する人は超長期でみれば富豪になる人、
…といえば伝わるでしょうか。

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