「特別な世界」は餓鬼の世界、不安定な世界

先日、りゅうちぇるさんの件があって以来、
「芸能界は怖いところですよ」
…ということについて、手を変え品を変え書いており、
昨日の、木原夫人の件もその延長線上にあるのですが、
その流れで、本日はその構造について書いておこうと思います。

いわゆる「それほどでも」というような人たち、
「普通」の範疇の人たちが注目を浴びるのは、
だいたいにおいて、「非常識」や「エロ」を売りにしているものなのですが、
(いわゆる「おバカキャラ」は非常識枠ですし、露出過多はエロ枠です。)

これはつまり、「普通」の範疇にいる人が、
その「非常識」や「エロ」を売りにして、無理やりAの世界かCの世界に向かうことを意味しています。

社会的にステイタスの高いかたちの知名度を得ればAですし、
社会的にステイタスの低いかたちの知名度であればCですが、

A 普通よりも高い世界
・・・・・・・・・・
B 普通の世界
・・・・・・・・・・
C 普通よりも低い世界

実際のところをいえば、
AとCは紙一重であり、AとCは同種類の人たちが存在する場所、
一方、Bというのは、「A・C」からは隔絶されたまるで異なる人たちが存在する場所です。

さて、このように書くと、
なんとなく、「Bの場所に居る人」がモブキャラで「A・Cの場所に居る人」が突出したヒーロー、ヒロイン、
…のように現代の方々が思うのですが、

算命学において、
守護神に恵まれた人、長期的な発展をみることが出来るのはBの世界の人、
一方、忌神を背負っている人、短期的には大いに目立ったかに見えて、長期的には竜頭蛇尾となりがちなのが、
AあるいはCの世界にいる人たちであると考えます。

というのも、
Aにいれば、いずれどこかでCに落ち、Cに落ちればいずれAに向かうのですが、
AにせよCにせよ、「ふつう」の範疇を超えた場所というのは、
非常に不安定であり、言い換えれば本人たちが非常にハングリーであるので、
どこまでも「際限なくやり過ぎてしまう」、その結果として、必然的に、AにいてもいずれはCに堕すのだということです。

ちなみに、自分はAにいて、Aの人たちに囲まれています、
…という人たちは、ぜひまわりにいるその「Aの人たち」を眺めてみていただきたいのですが、
彼らの精神は、だいたいにおいて「いつも何かに満たされない餓鬼」のような精神であるもので、
たとえたいへんなお金持ちに見えても、たいへんなステイタスがあるように見えても、
「もっと、もっと…」と何かを求め続けていることに気づくはず。

つまり、「Aの人たちに囲まれて生きていきたい」と願う人の回りに集まるのは、
自分と同じように現状に満足することが出来ない、
「Aの人たちに囲まれて生きていきたい」と願う人たちばかりであるということ。

多少なりとも「Aの世界」を知っている人であればそれに気付きますし、
その本質に気づいた思慮深い人たちは、
だいたい「Bの世界」に向かうように思いますがどうでしょう。

長期的に世界的な大富豪の地位にあるような人、長期的に権力を保持しているような人、
…というのは、洩れなくBの世界の住人です。
というのも、繰り返しになりますが、AやCというのはたいへんに不安定なので、
名誉にせよお金にせよ、安定的に保持・保有することが出来にくいからです。

実際、バフェットにせよ、ビル・ゲイツにせよ、ジェフ・ベゾスあるいはイーロン・マスクにせよ、
発想や実績は突出していますが、人間としては「いたって普通」の人たちで、
普通の常識感覚、普通の金銭感覚の範囲から出てはいません。
芸能人でも長く活躍している人は「Bの世界」の人ですよね。

逆に言えば、そういう「普通の感覚」があるからこそ、
「普通の人」に支持されるものがつくれるということでもあるのだといえます。

昨日、読者モデルとして雑誌によく登場している経営者の方が、変な生き方をしている、ということについて書きましたが、
「経営者」として事業を拡大しようというときに、
読者モデルなどとして「自分アピール」をすることがまるで事業の役には立たないことに気づかない時点で、
多少、「普通の感覚」からずれている人であり、
自己評価と他人評価の間に大きなギャップがあるわけですが、

こうした自己評価と他人評価の間に大きなギャップがある人が、
「いつも何かに満たされない餓鬼」のように、AとCの間を行き来する人生を歩むことになります。

その意味で、その人が、どういう肩書か、どういう資産をもっているか、
…というのは、その人物をはかるモノサシにはなりません。

そういえば、少し前に、変だなと思った人の旦那様が、
先日ちらりと書いた「若者の無を刺激してエネルギーを搾り取る」仕事、
ホムンクルス製造工場みたいな会社で働いていると知って距離を置いているのですが、
そのお子さんが、「無を刺激されてガツガツ働く」ことに向かっていることを知り、
因果は繰り返すのだな、ということを考えています。

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