ビッグモーターと損保ジャパンと

ビッグモーターの事件、
昨日の記者会見も一部映像で拝見いたしましたけれど、見るに堪えない、茶番劇でしたね。

いや、おそらくは、
ビッグモーターという小社会においては、
あれが通用していたのだということなのだと思うのですが、

昨今の常識からは乖離した、
なんていうかバブル以前のどんぶり勘定が横行していた時代の経営者のような物言いは、
まったくもって正視に堪えないものであったと感じましたがどうでしょうか。

そして、それ以上に衝撃を受けたのは、損保ジャパンの不正への加担で、
昨日の記者会見では社長が自ら否定しておられましたけれど、

昨日の段階で、上場企業の社長が自ら出てきて否定すること自体が相当に不自然であるなと思っていたら(リスク管理上、普通はいきなり社長を出さないですね)、
案の定、今朝の日経では、損保ジャパンが加担していたことが指摘されていました。

損保ジャパンというのは、旧安田火災海上ですが、
この会社は高杉良の名作企業小説 『広報室沈黙す』 のモデルにもなった会社で、
その小説では、派閥抗争、内部リーク、人材潰しなどが描かれていましたが、
今回の一件で、あの小説の世界を思い出した方も多いのではないでしょうか。

それにしても、
ビッグモーターの兼重社長は、
命式を観れば、莫大な財を稼いだ挙句、どうにも金に転びそうな命式で、
今年、癸卯年、中央天剋地冲がめぐり、そのとおり足場が壊れて立場を追われますが、
案外と、しぶとく財を隠し通しそうな印象もあります。

丙丁辛
辰酉卯
乙辛乙

★司恍 ※子丑天中殺
玉司玉
南石極

ちなみにこの方、2020年にソニーの故盛田社長の邸宅跡地に、 豪邸を建てておられるのですが、
2020年は庚子年、西方とは半会となるので一見、自宅を建てるには悪くない時期ではあるものの、
東方には旺気刑がめぐるので、この時点で不穏の目があったといえます。

単に「家を建てる」というだけであれば、この程度の位相法は別に気にしなくても良いのですが、
自己顕示欲の一貫、承認欲求の現れとしての 「自宅の建築」というのは、大きな禍を呼びやすく、それによってケガをする、ときに命を落とすこともあります。

家を建てると先祖の徳を使い果たす、
…といわれ、その意味で、謙遜の徳をまず示すために、自己顕示的な家、承認欲求の現れ的な家は建てないほうが良いのです。

旺気刑というのは、東方=社会・世間、仕事関係者などとのトラブル対立・衝突などの現象をもたらしますが、

こうした東方旺気刑のタイミングで豪邸を建てたりすると、
先祖の徳を使い果たした先に今回のような事件が起こるのみならず、
その「旺気刑」 の気がその後影響することになります。

そういえば、
損保ジャパンの白川社長は、以下のような命式で、

辛甲庚 ※戌亥天中殺
未申戌 ※生年天中殺
乙壬丁

★石南
禄調車
堂司将

今年、癸卯年ということでいえば、
東方支合、西方半会で、それほどダメージを受ける感じはないのですが、

実はこの方、2022年壬寅の年に 37人抜きで社長に昇格、さらに損保協会の会長にも就任されており、
壬寅は、月支申金と対冲 刑となるために、
この社長昇格、協会会長就任自体が、 自分の立場を崩す、たいへんに波乱含みのものであったといえ、

こうしてみると、
社長就任にせよ、自宅の取得にせよ、
「いつ開始したか」 「いつスタートしたか」ということがいかに影響を及ぼすものであるかが分かるだろうと思いますがどうでしょうか。

なお、ここ一年くらい、
「自己顕示欲」や「承認欲求」 からくる「目立ちたがり」の弊害についてしつこく説いていますが、

伝説的な経営者の自宅跡地に何十億もする家を建てる、
37人抜きで社長になる、
…といった「晴れがましさ」も同じような「禍々しさ」を帯びており、
そういう吉事には、本来ふんだんにお福分けをすることが望まれるのですが、

「自己顕示欲」や「承認欲求」 からくる 「目立ちたがり」と同様、
「晴れがましさ」というのも、
その吉事を祝われて終わり、自慢して終わりみたいな人、
それによって一段と傲慢になるような人は、
強制的に、何かを持っていかれることになります。

「何か」 とは、
お金であることもあれば、健康であることもありますし、
評価・評判であることもあれば、身内の存在であることもあります。

こういう事例をみると、
一般に「吉事」といわれることがあった場合には、
単にそれを自慢しているとどこかで何かがもっていかれるというその仕組みが、
腹に落ちるのではないかと思いますがいかがでしょうか。

そして、
目先のことばかりに目がいく庶民大衆の吉事が続かない理由が分かるだろうと思います。

このところ、 厳しいことをよく書いていますよね、ということをいわれることがあるのです
が、
それくらい「厳しい事例を目の当たりにしている」、
「厳しい現象の背景にある理屈が分かってきた」 ということでもあります。

そういえば、
渋谷の大手デベロッパーの方が部長になったということで、その声掛けでの飲み会に参加した際、
その部長が「お金をおろし忘れた」といって飲み代を踏み倒されたところに居合わせたことがありますが、
そういう人も、それだけで先のない人だということが分かります。

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