最近の成功本の傾向は知りませんが、
私の目につく範囲におられる方は、相変わらず、
目指せインフルエンサー!
発信こそ正義!
…みたいな方がけっこうおられて、
そういう方々を拝見していると、いろいろ勉強になります。
何が勉強になるかといえば、
70点の水準の人たちが、量と規模の力技でたくさんの人へ発信するのと、
100点以上の人たちが、高いレベルと質で質とレベルでたくさんの人を引き付けるのとでは、
こういう違いがあるのだな、ということが良く見えて、本当に勉強になります。
世の中、何にしても70点の水準で出来ることは仕事になります。
70点でも、「無料お試し」とか「限定〇人!」とか、そういう、
いわゆる“なんちゃってマーケティング”を使えば、
時間を切り売りすることに頓着しない人たちを引き込むことは可能ですし、
70点でも、「私すごいんです!」的に、
羞恥心を捨ててしまえば、自己盛り満載で、「すごい自分」をプロデュースして、
イメージだけで流されてしまう人たちを呼び込むことは可能なので、
やり方さえ学べば、70点の水準でしかなくても、
なんとなく「いっぱしのプロ」的な何かになることはできますね。
けれどそういう70点の水準の人たちというのは、
だいたいにおいて、
「目立ちたい・注目されたい・ラクに稼ぎたい・」的な理由でそれをしているので、
そこに能力があるかといえば、70点だけにいわゆる「十人並み」の水準です。
いってみれば、十人並みの人が、一生懸命自転車をこぎ続ける、
誰よりもその「自転車をこぐ」ということにエネルギーを使っているから、
なんとなく、目立っている、稼げている、みたいな感じです。
もちろん、それがダメなわけではありません。
十人並みの能力でも、頑張れば注目される、お金も儲けることができる、というのは、
なんていうか、美しい話ですよね。
ただ、一方で、100点以上の人たち、というのがいて、
これはつまり、
唯一無二の能力の発露として、それをしている人のことをいっているのですが、
そういう100点以上の人たちと70点の必死で自転車をこいでいる人たちを比べると、
悲しいくらいの「差」があって、
何年も、必死で自転車をこいできた70点の人を、
100点以上の人が、本当に短期間で軽々と、涼しい顔で追い抜いていく。
そういう様子を目の当たりにしていると、
人間、70点で出来る「誰かがやっているカッコよさそうに見えること」をやるよりも、
「自分にしかできないのこと」を見つけて、それに100点以上の自分として取り組む方がずっと良いのだな、
…ということがよくよく分かる、
それが、たいへんに勉強になる、というお話です。
そして、世の中の多くの人は、70点の世界で生きている。
70点という書き方をすると、
学校の勉強が得意ではなかった人からすれば、十分ではないか、と思われそうですが、
「誰かと同じ程度に出来ること」を「誰よりも時間とエネルギーを使って取り組む」ということなので、
実はとても効率が悪く、自転車操業的なので、長くは続きません。
多少の注目を集め、多少のお金を稼げたとしても、
長く続けているうちに、だんだんと飽きてしまう。
もちろん、短期的に稼ぐにはラクで確実な方法でもあるのですが、
本当に稼げるようになると、だいたいはその不毛さに気づきます。
さて、ここで、
「誰かと同じ程度に出来ること」を「誰よりも時間とエネルギーを使って取り組む」
…というのは、短期的に稼ぐにはラクで確実な方法である、
という点に、注目して頂きたいのですが、
実は世の中の半数以上の人は、
「誰かと同じ程度に出来ること」を「誰よりも時間とエネルギーを使って取り組む」ことで稼ぐこと、
…を、目標にしていたりしますよね?
できればこの夏、多くの方が、
本当の人生はその先にあるのだということ、
その先において、唯一無二の自分を生きることに気づかれるといいなと思います。
これは、精神論のお話ではありません。
何年も、必死で働いて稼ぐお金の額を、
唯一無二の能力を発揮すれば、本当に短期間で軽々と、涼しい顔で稼ぐことができるので、
経済合理性の観点からみても、唯一無二の自分を生きるほうが圧倒的に合理的ですし、
唯一無二の能力を発揮することは人間の成長という観点からみても充実度が高く、
結果として、一人一人が人類の発展と向上に資する存在となることができます。
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