生月天中殺について、
「拠り所が壊れる(=月支が壊れる)」などというと、
大ごとのように聞こえるのですが、
若いうち、未熟なうち、
誰かに頼らなければ生きていけないような段階において「月支が壊れる」ことは、
頼ることができる人がいない、
日々の助けが得られない、
確かなものが何もない、
つまるところ、「存亡の危機」にもなり得るのですけれど、
大人になり、成熟し、
自力で道を切り開けるようになっていれば、
つまり、誰かに頼らなくても生きていける場合に月支が壊れるのであれば、
それは、
「拠り所を失う」のではなく、
「しがらみが解ける」ことになるので、
ついに自由になる、
解放されることを意味します。
生月天中殺の人は、
身近な人の顔色を見ながら、いかに自分がハブられないかばかりに汲々となりながらニコニコとし、
それでいて裏側では壮大なフラストレーションを溜めている人と、
身近な人の頚城(くびき)から離れて、
他人の評価はもちろん、その顔色すらも意に介さず、
自由に、まるで見ず知らずの人ばかりの人の海の中に飛び込んで、
壮大な存在感を発揮すると共に莫大な財と名誉を手にする方がおられます。
安倍晋三元首相はじめ、
松田聖子さん、藤原紀香さん、大谷翔平選手、マイケル・ジャクソンさん…などなどは、
すべて生月天中殺の方ですが、
「まわりの空気を読まない」
=居場所、拠り所に頼らない
…ことの先に、自らを信じ自立して自律的に生きた先にあのような壮大な存在感を実現されたわけで、
突出した方というのは、
多くの場合、生月天中殺を持ち、居場所・拠り所に頼ることなく、
自ら光る恒星としての生き方の先にその存在感が実現したのだといえます。
ちなみに、
身近なところを見回せば、
生月天中殺を持ちながら、全力で「身近な人に好かれるため」に汲々としながら頑張っておられる方がいますが、
そういう人は「頑張っている」というその部分においては褒められ、評価され、何かしらのお金や人脈なども手にすることもあるのですが、
これはあくまで「自分の頑張りに比例して」それが起こるだけのことであって、
「自分が頑張らない」という状況になれば、あっという間にその評価もお金も人脈も損なわれていきます。
これはあたかも、
「会社という組織にいた人が、ある日その組織から離れたらあっという間に忘れられてしまう」が如く、それが起こります。
生月天中殺というのは、
「身近な世界」に頼るのではなく、
「身近な世界」を踏み越えて生きるべき人であり、
「身近な世界」とは一線を画す異質な自分を誇り揺るぎなく堅持することにこそ、存在の意味と価値があり、
それができれば、
活動と成果の関係は、一次関数的ではなく二次関数的に比例し、
その先において
「身近な世界」に頼る、衛星的な生き方とは真逆の、
「自らの世界」を構築する恒星的な生き方を実現することが出来ます。
ちなみに、
生月天中殺の人が「身近な世界」を踏み越えようとする場合には、
その「身近な世界」、つまり自分が身を置く居場所、拠り所…に、カネやモノを撒いておきましょう。
ちょっと言葉がアレですが、
お菓子を配るとか、
飲み会のお金を多めに払うとか(できれば全部払うとか)、
そういうことをしておくと、
「身近な世界」に「頼る」ことから穏当に脱却できますし、
(自分がお金を負担する、ということは、相手に頼っていないですよね)
運気的にその「身近な世界」に属する人たちからの反逆や攻撃を封じることが出来ます。
差し入れ番長な中居正広さんも生月天中殺の方でしたね。
運気的に「身近な世界を封じる」とは何かといえば、
Netflics の海外ドラマ『ビリオンズ』において、
ボビーがお金を出して育てたテイラーが、ボビーに反旗を翻したけれど、勝つことが出来なかったのと同じように、
お金やモノを撒くことは相手を封じることになります。
さらにいえば、その相手が信義にもとることをした場合に、
その相手が破綻する、その仕掛けとすることも出来ますね。
その意味でいえば、自分が自由でいたいと思うなら、
自分が誰かにごちそうになったりモノをもらったりしたら、
きちんとその「借り」を返すようにしておきましょう。
これは特に、生月天中殺の人の場合には必須であるように思います。
そうでないと、相手にとりこまれることもあるような。
これはつまり、
運気的に相手に支配される、ということですが、
「枠から出られなくなる」というほうが適切かもしれません。
冒頭の「月支が壊れる=拠り所を失う」ことが、
「しがらみが解ける」、ついに自由になる、 解放される、ということの実現のためにも、
それはけっこう大事な点です。
これは生月天中殺が生地生家を離れて稼働するのと同じ仕組みのお話です。
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