方三位に関連して、
他の位相法条件との絡みを含めてちょっと補足しておきます。
方三位というのは、
半会の異次元融合に対して同次元融合の位相法条件であり、
半会が「知らない世界」とつがなることで成長に向かうのに対して、
方三位は「知っている世界」において成長することなく広がっていきます。
「成長することなく」ということに多少抵抗を感じる方もおられると思いますが、
例えば、伝統芸能などは、その「型」を未来永劫維持することにこそ意味があり、
工夫したり改良したりする、そういう「成長」というのは、実は伝統の型を歪めてしまう、損なってしまうことになるわけで、
「成長することなく」ということにも意味や役割があります。
ちなみに、支合も同次元集合の位相法条件ですが、
方三位がひたすら現状維持に向かうのに対して、
支合は徐々に、自然に成長していく同次元融合で、
「自然」というよりはいきなり成長に向かうのが半会の異次元融合です。
「いきなり成長」と書きましたが、
何事にもオモテがあればウラがあるわけで、
「いきなり成長」することができる半会は、「いきなり挫折」する、「いきなり没落」することがあるのも半会です。
静岡五区で細野豪志議員に敗れ続け万年比例復活の議員ながら、
地元の手厚い応援を受けていた吉川赳議員が、パパ活疑惑で凋落したのは大半会の年でしたが、
まぁ、半会というのは、そういうこともある一方、
方三位というのは、良くも悪くもそういう「変化」を起こさない、という位相法条件です。
その意味でいえば、
先ほど、伝統芸能は型を踏襲しなければならない、無用な工夫や創造性は本質を損なう、
…ということを書きましたが、
方三位というのは、そういう、型が確りあるような世界、工夫や創造性よりも現状を維持することに意味があるような分野においてはたいへんな良さが発揮されることになります。
ちなみに、
方三位と半会(三合会局)の対立、
現状維持の同次元融合=方三位と、成長に向かう異次元融合=半会の対立が、「刑」で、
その意味でいえば、
「刑」というのは、
いつも現状維持に向かう成長のなさ=方三位への警告であり、
いつも成長にばかり目が向き、足元が覚束ない向こう見ずさ=半会への警告である、
…ということでもあります。
いずれにしても、
「融合」というある種の緩慢さに警告を発し、
そこから一歩前進しようとする機運、それが「刑」である、ということです。
例えば、庫刑のタイミングにおいては、
親とケンカをすることになりやすいですが、実はそれは「親」を媒介とした、自分の成長に向かう葛藤の表れなのだといえます。
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